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【都市対抗】親子二代で都市対抗出場!NTT東日本・向山外野手が目指す“父親超え”/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

7月13日から13日間、東京ドームで行われる第90回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた36チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

父はハラハラ


NTT東日本の向山基生外野手(左)と父・隆康さん


 今年のNTT東日本に、親子二代にわたり都市対抗に出場した選手がいます。向山基生外野手のお父様は、熊谷組で活躍をした向山隆康さん。1992年の都市対抗で久慈賞を受賞するなど、当時の熊谷組に欠かせない左の強打者でした。

 素晴らしい球歴のあるお父様と同じ社会人野球の道を歩み始めた向山外野手。都市対抗は縁のある大会と感じているそうで、親子そろって出場ができることに感慨深いと話していました。

 向山外野手は野球を始めた小学2年生から法大に入学するまで、自宅から学校に通っていたため、野球の技術面で悩んだときは、お父様からアドバイスを受けていたそうです。

「打てないときはフォームを見てもらったり、ティーバッティングをして見てもらったり……父と二人三脚で野球をしてきたところはあります。今でも悩んだときはアドバイスをもらっています。父の現役時代は生まれていなかったので実際には知らないのですが、久慈賞を受賞したときのビデオを見て刺激を受けるときもあります」

 一方のお父様は、向山外野手の初の都市対抗出場を

「見ていてハラハラして疲れましたよ。打席に立つたびに落ち着かないので、攻撃回は席を立って通路を歩いてみたり。自分がプレーをしているほうが楽ですね」

 と目尻を下げながら話してくださいました。

 お父様から野球をするよう強制したのではなく、向山外野手本人が野球をやりたいと言い出したということもあり、

「それならレベルの高い調布リトルに入ろうと勧めました。ただ、これからの時代は野球だけではなくて勉強もしないといけないよと話はしました。都市対抗に出るということは
誇らしいこと。しかし、それ以上に都市対抗の一発勝負の世界は厳しい。息子は子どものころから緊張をしない子だったので、ここでの経験を生かして成長してもらえたら」

初戦で決勝打をマーク


 迎えた7月18日の日本新薬との初戦では、8回表にレフト前ヒットを放ち、これが見事、決勝打となりチームは2対1で勝利しました。

 お父様は守備の素晴らしさを絶賛し、

「残す課題はバッティング。自分らしく思いきりプレーをしてもらいたい」

 と次戦の向山外野手の活躍に期待をしていました。

 向山選手の着ける背番号31は、お父様の現役時代の背番号と同じ数字。幼少期からの目標である「父親を超える」ことができる選手になれるのか。今後の向山外野手の活躍に注目です。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM


とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。

わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。
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