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社会人野球リポート

都市対抗の応援を盛り上げる“チューバのお兄さん”とは?/JABA公式サポ・田中優美の熱視線!

 

7月13日から13日間、東京ドームで行われる第90回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた36チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。

観客と楽しみ合うこと


都市対抗野球をブラスバンド奏者として盛り上げる西井大樹さん


 今年も熱い応援合戦が繰り広げられている都市対抗野球。スタンドを音楽で盛り上げるのが各チームのブラスバンドです。今回は、今大会の全36チームのうち、13チームに参加しており、都市対抗野球ファンの間では“チューバのお兄さん”と呼ばれているフリーランスチューバ奏者、西井大樹さんにお話をうかがいました。

 西井さんは大学生のころ応援団吹奏楽部に所属し、ブラスバンドの助っ人として都市対抗野球での演奏に参加するようになりました。初めて都市対抗野球で演奏したのが2005年。そこから毎年継続して演奏しているとのことなので、今年で15年連続参加となります。選手だとしたら“10年連続出場選手”として表彰されているベテランプレーヤーの域です。

 社会人野球のブラスバンド以外にも大学野球、高校野球のブラスバンドからもお呼びがかかる、アマチュア野球演奏を渡り歩くプロ。

 アマチュア野球の応援を知り尽くしている西井さん曰く、社会人野球の応援の特徴は高校、大学野球に比べてオリジナリティのある応援方法が豊富なことだと言います。

「高校野球や大学野球にもオリジナルの応援はありますが、地域や企業の特徴を生かした選曲や、仕事着や地域性のある衣装を着て応援するなど社会人野球ならでは、チームならではの応援が多くあります。社会人野球の応援が確立されていないころは、学生野球で使われる曲を演奏することが多かったですが、近年では社会人チームのオリジナル曲、応援方法が学生野球で用いられるケースも多くなりました」と教えてくれました。

 パフォーマンスをする上で、何よりも大切にしているのは「自分たち応援団とお客さんが楽しみ合うこと」だそうで「自分たち応援団とお客さんが一緒に楽しんでいるときに生まれる“一体感のある応援”はすごい力を持っています。それが選手の後押しになってくれることを信じ、スタンドを盛り上げています」と話します。

 西井さんの応援はとにかく“元気”。演奏しながらお客さんに手拍子を求めたり、およそ10キロもあるチューバを曲間に回したりしてスタンドを魅了します。時には、ブラスバンドのいる内野席から外れ、外野席にまで演奏しながら現れます。応援の内容を知らなくても、西井さんのパフォーマンスを見ているだけで楽しくなります。

 この後、繰り広げられる準決勝、決勝ではブラスバンドもさらに気合が入り、各チームそれぞれの個性で観客を沸かせてくれます。その演奏を聴くだけでも価値がありますよ。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM


とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。

わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。
週刊ベースボール編集部

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