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球界デキゴトロジー/7月24日

代打! 野茂英雄!!(1991年7月24日)

 

91年のオールスター第2戦で打席に向かう野茂


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1991年7月24日だ。

 広島市民球場で行われたオールスター第2戦はハプニングが続出した。

 第1戦に先発して“お役御免”のはずの槙原寛己巨人)が延長戦突入で急きょ12回表、練習着のままマウンドへ。槙原に対した秋山幸二西武)は自打球を顔面に当てて昏倒し、退場。野手を使い果たしたパ・リーグはやむなく投手の野茂英雄(近鉄)をカウント2ボール2ストライクから代打に送った。

 オリックスのヘルメットをかぶり、ニコニコして打席に向かった野茂だったがバットは振らずじまい。“プロ初打席”は見逃し三振(記録は秋山につく)に終わったものの、球場を埋め尽くした大観衆からヤンヤの喝さいを浴びた。

 12回裏、秋山の代打の野茂の交代選手には、これまた投手の工藤公康(西武)をレフトへ。工藤は持ち前の愛嬌を振りまいて守備位置に就く。二死二塁に走者を置いて、最終打者になった駒田徳広(巨人)の飛球はそのレフトに飛び、工藤とセンター・愛甲猛ロッテ)が交錯してあわや落球、サヨナラかと思わせたが、愛甲がキャッチして結局、3対3の引き分けに終わった。

写真=BBM
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