史上初の500犠打を決めた川相
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2002年7月25日だ。
甲子園で行われた伝統の一戦、
阪神対
巨人はこの日、荒れた。7回裏二死、阪神の
アリアスに対して巨人の
入来祐作が投じた危険球をきっかけに両軍が大乱闘。そして、この興奮が消えないまま迎えた9回表の無死一塁、代打で登場したのが巨人の
川相昌弘だった。
背番号6の役割は決まっている。「僕にとって犠打は飯のタネ」。川相はバルデスの140キロ直球を巧みに投前に転がして送りバントを成功させた。これが、1985年に初めて犠打を成功させてから、18シーズンかけて到達した通算500個目の犠打となった。
もちろん、史上初。「思い出の甲子園で決められてうれしい」と川相は言った。岡山南高時代、エースとしてマウンドを踏んだ甲子園での達成に感慨深げだった。
写真=BBM