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2019夏甲子園

【北海道】夏の甲子園出場校ランキング

 

80年、北北海道初の2勝を挙げた旭川大。日向学院との1回戦、延長13回逆転サヨナラ勝ちして歓喜の鈴木貴久(のち近鉄)


 7月20日、北北海道で旭川大が9回目、21日には南北海道で北照が5回目となる夏の甲子園出場を、ともに連覇で決めた。

 北海道が南北に分かれた1959年以降の60回のうち、北北海道の代表が甲子園で初戦を突破したのは13度だけ。8強が95年の旭川実のみと、甲子園では苦戦が続く。

 かつては旭川、帯広、釧路など各地から甲子園出場校が出ていたものの、60〜70年代に強かったのが釧路江南、帯広三条、旭川龍谷は退潮傾向。最近は白樺学園や武修館、今年は決勝で敗れたクラーク国際など、新鋭の台頭も目立つ。

 2007年に南北海道から移ってきた駒大岩見沢は同年から2年連続出場。その07年には南北海道の駒大苫小牧とのアベック出場を果たし、翌08年には2勝を挙げたが、13年を最後に閉校となっている。

 平成の30年間は旭川勢が17度と過半数を占めた。その中でも7度の旭川大と5度の旭川工が双璧だが、旭川工は甲子園未勝利、5連敗中の旭川大は今年の甲子園で連敗脱出を期す。

北海道歴代最多の出場回数を誇る北海。17年の入場行進より


 一方の南北海道は、北海が最多となる38度の甲子園出場を誇る。72年から10年間は甲子園から遠ざかったが、それ以外はコンスタントに出場。準優勝1度、4強1度、8強8度と中身も濃い。

 04年に北海道勢初の全国優勝を飾った駒大苫小牧は計7度の甲子園出場のうち01〜07年に6度と短期間に集中。05年に連覇を達成し、06年にも決勝に進んだが、再試合の末に敗れて史上2校目の大会3連覇はならなかった。

 甲子園大会の通算勝利は北海が21勝、駒大苫小牧が14勝。30〜40年代に強かった北海学園札幌や函館工などは低迷し、80〜90年代に活躍した函館大有斗や東海大札幌も今は印象が薄い。

 平成に台頭した北照は決勝で初の甲子園出場が懸かった国際情報と対決。延長14回の末、1点差で連覇を決めた。夏の全国大会での初勝利に期待がかかる。

【北海道 夏の甲子園出場回数ランキング】
1位 北海 38回 2017年

2位 旭川大 9回 2019年

3位 北海学園札幌※1 8回 1980年

4位 駒大苫小牧 7回 2007年
4位 函館大有斗 7回 1997年

6位 旭川龍谷※2 6回 1985年

7位 東海大札幌※3 5回 2014年
7位 帯広三条 5回 2001年
7位 旭川工 5回 2012年
7位 北照 5回 2019年

11位 函館工 4回 1963年
11位 駒大岩見沢 4回 2008年
11位 釧路江南 4回 1977年

14位 旭川実 3回 2010年
14位 白樺学院 3回 2015年
14位 札幌第一 3回 2012年
14位 札幌南 3回 2000年
14位 滝川西 3回 2017年

19位 函館中部※4 2回 1946年
19位 砂川※5 2回 1994年
19位 帯広北 2回 1989年
19位 旭川北 2回 2004年

23位 函館西 1回 1952年
23位 函館商 1回 1923年
23位 帯広柏葉※6 1回 1949年
23位 苫小牧工 1回 1972年
23位 芦別 1回 1955年
23位 網走南ケ丘 1回 1967年
23位 北見工 1回 1972年
23位 北見柏陽 1回 1970年
23位 帯広工 1回 1981年
23位 帯広農 1回 1982年
23位 広尾 1回 1984年
23位 釧路工 1回 1979年
23位 釧路商 1回 1963年
23位 武修館 1回 2014年
23位 中標津 1回 1990年
23位 旭川商 1回 1926年
23位 旭川南 1回 1964年
23位 留萌 1回 1971年
23位 帯広大谷 1回 2013年
23位 芦別総合技術※7 1回 1969年
23位 クラーク国際 1回 2016年
23位 苫小牧東 1回 1959年
23位 北海道栄※8 1回 1975年
23位 札幌開成 1回 1988年
23位 北海道科学大※9 1回 1995年
23位 三笠 1回 1969年

※年度は直近出場年
「直近出場時のチーム名」※1札幌商 ※2旭川竜谷 ※3東海大四 ※4函館中 ※5砂川北 ※6帯広 ※7芦別工 ※8北海道日大 ※9北海道工

写真=BBM
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