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2019夏甲子園

【東京】夏の甲子園出場校ランキング

 

東東京最多の12回の出場を誇る帝京は3度の全国制覇。1989年初優勝し、前田三夫監督が宙を舞った


 7月27日、東東京で関東一が3年ぶり8回目、28日には西東京で国学院久我山が28年ぶり3回目となる夏の甲子園出場を決めた。

 かつては早稲田実が東東京に属していたが、同校を除けば帝京の12回優勝が最多となる。1983年に決勝で関東一を1点差で破って初優勝を果たすと、87年には夏の甲子園で4強入り。同年はセンバツで関東一が準優勝しており、あらためて東東京のレベルの高さを全国に示した。89年に3度目の優勝を果たすと、夏の甲子園でも快進撃を見せて初の日本一に輝いた。また、関東一は2015年に夏の甲子園で4強入り、翌16年、そして今年も代表になるなど目覚ましい活躍をしている。

 近年では二松学舎大付も強さを見せつけている。14年に決勝戦で延長の末に帝京を破って初優勝を果たし、17、18年にも連覇を果たした。

 私学の強豪校がひしめく激戦区ながら都立も健闘している。99年に城東が東東京の都立校として初優勝を飾って夏の甲子園に出場すると、同校は01年にも優勝を果たした。また、03年には都立の雪谷が優勝。同校は09年にも決勝に進み、最後は帝京に1対24の大差で敗れたものの大きな話題を呼んだ。

 昨年、今年は同じく都立の小山台が決勝まで進んでおり、期待が高まっている。

早実は2006年、斎藤佑樹を擁して駒大苫小牧との決勝戦で引き分け再試合の末に全国優勝


 全国的にも有名な強豪校が多い激戦区だ。29回の出場を誇る早稲田実は学校移転により西東京代表として初めて臨んだ2006年に斎藤佑樹投手を擁して日本一に輝いた。15年からは清宮幸太郎選手が注目され、観客が詰めかけた。清宮は3年間で西東京大会を計17試合戦っているが、この全試合で安打を放っている。優勝は1年時の1度だけだが、3年での3試合連発など計7本塁打を放った。

 また、夏は2度の全国制覇を成し遂げている日大三は03〜05年、11〜13年と2000年以降に2度の3連覇を含む計9度の優勝と強さを誇る。さらに17年に甲子園で4強入りした東海大菅生、76年に初出場ながら決勝戦でPL学園にサヨナラ勝ちして日本一に輝いた桜美林もいる。また、日大鶴ケ丘、創価、八王子と強豪校を挙げればキリがない。

 80年には都立国立が並み居る強豪私学を撃破して優勝し、甲子園出場を果たした。以来、都立の優勝は出ていないものの、近年では13年に都立日野が決勝進出を果たしており、期待されている。

【東京 夏の甲子園出場回数ランキング】
1位 早稲田実 29回 2015年

2位 日大三 17回 2018年

3位 帝京 12回 2011年

4位 慶応 9回 1949年

5位 日大一 8回 1988年
5位 関東一 8回 2019年

7位 修徳 5回 2013年
7位 創価 5回 2007年
7位 堀越 5回 1997年

10位 桜美林 4回 2002年
10位 日大二 4回 1982年
10位 慶応二※1 4回 1947年

13位 東亜学園 3回 1989年
13位 明治 3回 1958年
13位 東海大菅生 3回 2017年
13位 二松学舎大付 3回 2018年
13位 日大鶴ケ丘 3回 2014年
13位 国学院久我山 3回 2019年

19位 城西 2回 1979年
19位 法政※2 2回 1984年
19位 城東 2回 2001年

22位 筑波大付※3 1回 1946年
22位 国士舘 1回 2005年
22位 日大豊山 1回 2000年
22位 岩倉 1回 1997年
22位 正則学園 1回 1986年
22位 雪谷 1回 2003年
22位 日大桜丘 1回 1972年
22位 日体大荏原※4 1回 1976年
22位 成立学園 1回 2012年
22位 佼成学園 1回 1974年
22位 国立 1回 1980年
22位 八王子 1回 2016年

※年度は直近出場年
「直近出場時のチーム名」※1慶応商工 ※2法政一 ※3東京高師付中 ※4日体荏原

写真=BBM
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