週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

2020シーズン稼働のメットライフD観客席改修内容が決定!

 

内野エリア・外周エリア・バックネット裏エリアに新シートが誕生


 西武ライオンズは、2017年11月15日にメットライフドームエリアの改修計画について発表したとおり、2019、2020シーズンオフの二期に分けて観客席の改修を進めているが、2020シーズンから稼働するエリア・シートが決定した。

 同シーズンから生まれ変わるのは内野、外周、バックネット裏の3つのエリアで、各エリアとも新シートを導入。今回の観客席改修においては、多様化する観戦スタイルに対応する新しい価値を提供すること、長時間の野球観戦でも快適に観戦できることをテーマに検討し、設計した。

 また、これまでの座席エリア・区分は、今回の改修により刷新し、新たなエリア・区分として設定。なお、各シートの価格については、決定し次第発表する。

 詳細は、以下のとおりだ。

1.内野エリア(一部除く)
〜新しく「パノラマウッド4」が誕生〜

 内野エリアは内野指定席を5席種、ブルペンサイドシートを1席種、そして1塁側内野指定席の上段には新席種として「パノラマウッド4」というグループ席が誕生する。

内野指定席クッション付きシート


(1)内野指定席SS、内野指定席S、内野指定席A、内野指定席B、内野指定席C、ブルペンサイドシート(合計16,548席)
〜全座席クッション付きシートにリニューアル〜

 西武ライオンズ球場完成時に日本初導入した、MLBで導入されているAMERICAN SEATING(現IRWIN)社製のシートを今回も継続して採用。通路側のシートには、現在のシートと同様に「レオマーク」を施し、歴史を継承する。厚さ80ミリメートルのクッションを全席に採用し、長時間の観戦でも快適に利用できる。

パノラマウッド4(上から見たイメージ)


(2)「パノラマウッド4」(定員:4名まで、22ブロック、合計88席)
〜グループで楽しめる「パノラマウッド4」を新設〜

「パノラマウッド4」は、ウッドデッキとベンチが一体となったデザインで、球場全体を見渡しながら、ご家族やご友人とともに野球観戦を楽しめるグループシート。ブロックによってはシート上部には広いスペースを設けており、胡坐をかいて座ったり、荷物を置いたり自由なスタイルで利用できる。

2.外周エリア(計257席)
〜一人でもカジュアルに観戦できる「ステンレスカウンター」を新設〜

ステンレスカウンター(横から見たイメージ)


「ステンレスカウンター」(立見、定員:1名、合計257席)

 球場が見渡せるロケーションを活かし、外周エリアにカウンター付立見席を新設。フードやドリンクを置くことができるカウンターを新たに設け、立見席としての利便性が向上。外周売店などの周辺施設へのアクセスも良く、自由にカジュアルに観戦できる。

3.バックネット裏エリア(計1,426席)
〜バックネット裏エリアには最上級の観戦体験を提供する「プレミアムシートS」などの3席種を新設〜

 試合の緊張感と迫力を最上級の空間で体感できるバックネット裏エリアは、現在のボックスシートエリアから左右にエリアを拡大し、プレミアムな観戦体験を約束するラグジュアリーなシートの「プレミアムシートS」「プレミアムシートA」「ネット裏エグゼクティブシート」の3席種を新設。全席をブラックで統一し、蒸れにくい高い透湿性と本革に近い質感をあわせ持つ、高品質な新素材の合成皮革を採用した。

プレミアムシートS


(1)「プレミアムシートS」(計192席)
〜バックネット裏エリアではもっともグラウンドに近い位置に設置〜

 バックネット裏最前列エリアに新設。バックネット裏エリアではもっともグラウンドに近い場所で緊張感と迫力を体感できる。QUINETTE GALLEY(キネット・ギャレイ)社製(※1)のシートをNPB球団として初めて採用。長時間座っていても疲れにくい劇場用のシートに、ミニテーブルと荷物収納スペースも完備し、これまでにないゆったりとくつろいだ観戦を提供する。プロ野球史上最高を目指して製作したスペシャルモデルだ。2021シーズンから、スタンド下の空間に完成する「プレミアムラウンジ」を利用できる。

※1フランスに拠点を置く、オペラ座をはじめ世界中の劇場で実績のあるシートメーカー

プレミアムシートA


(2)「プレミアムシートA」(計838席)
〜2、3、4人掛けのシートを用意〜

 上記プレミアムシートSと同様に、QUINETTE GALLEY(キネット・ギャレイ)社製のシートを採用。バックネット裏中段エリアの広範囲に設置し、2、3、4人掛けのシートをそれぞれ用意。座席間にある可動肘を跳ね上げると、凹凸の比較的少ない座面を採用したことでより広いスペースを確保することができる。2021シーズンから、スタンド下の空間に完成する「プレミアムラウンジ」を利用できる。

ネット裏エグゼクティブシート


(3)「ネット裏エグゼクティブシート」(計400席)
〜シングルシートとして最高レベルの座り心地を実現〜

 上記プレミアムシートA上段席の両サイドに設置。臨場感と共に、ダグアウトの雰囲気も垣間見ることができる。シートは、モールドウレタンを採用し、ホールド感と快適性を両立した特別仕様のプレミアムシート。シングルシートとして最高レベルの座り心地を実現した。

※バックネット裏BOXシート後列(中通路より上段)は、2020シーズンでのシート仕様変更ありません。

※内野、外周、バックネット裏エリアの座席の数はいずれも完成時点において変更になる場合があります。

〇担当者(事業部長 井上純一)コメント
「ここ4年間メットライフドームの観客動員数が順調に推移しており大変ありがたく思っております。一方でスタジアム内の座席についてさまざまなご意見をいただいており、観戦環境のストレスを少なくするスタジアムを目指したいという想いが強くありました。今回のシート改修では、多くのお客さまの声を参考に、バックネット裏エリアの高額席はよりラグジュアリーな環境を提供し、内野エリアのグループ席はスタジアムならではの臨場感や応援の一体感を肌で感じられるように、外周エリアは、さらに大きな声を出して応援したくなるような空間を検討させていただきました。この改修をきっかけに、またひとりでも多くのお客さまに足を運んでいただき、埼玉西武ライオンズのファンになっていただければうれしいです」

辻発彦監督コメント
「いつもご声援いただきありがとうございます。2020シーズンからメットライフドームに、より楽しく、快適にご観戦いただけるシートが整うとのことで、私も大変うれしく思います。内野席はクッションシートにリニューアルするとのことなので、老若男女問わずリラックスしてご観戦いただけるのではないかと期待しています。感動や熱狂の瞬間をぜひ、新しいシートで味わっていただきこれまで以上に大きな声援をいただけるとうれしいです。少し気は早いですが、新しいメットライフドームを楽しみにしていてください」

写真=埼玉西武ライオンズ提供
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング