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セ・リーグ6球団“新戦力”補強事情は?

 

2019年シーズンの補強期限が7月31日で終了した。上位進出のために各球団は新外国人、トレード、育成からの昇格などで弱点をカバーする戦力を積極補強。ここではセ・リーグ6球団のシーズン開幕以降の“新戦力”を整理してみた(記録は8月5日現在)。

読売ジャイアンツ



【トレード】
鍵谷陽平投手
藤岡貴裕投手
古川侑利投手

【新外国人】
R.デラロサ投手

【支配下昇格】
坂本工宜投手
加藤脩平外野手
山下航汰外野手
堀岡隼人投手

 開幕前に支配下昇格した坂本工宜、若手の伸び盛りで後半戦のオプションに、と考えられての昇格となった加藤脩平、山下航汰を除き、4投手の補強+1投手の支配下昇格に、苦しい一軍の台所事情が見て取れる。特に前半戦を通じて安定感を欠いたリリーフの整備は急務であり、日本ハムから鍵谷陽平と新助っ人のR.デラロサを補強し、二軍で3セーブの堀岡隼人を支配下昇格させた。パで経験豊富な鍵谷はここまでですでに8試合に登板しており、メジャー通算26勝のデラロサも1セーブ3ホールドで勝利の方程式入りでまずまず。一方、先発陣の底上げには藤岡貴裕(リリーフとの両にらみ)、古川侑利をトレードで獲得しているが、まだフィットしているとはいいがたい。前者は二軍調整が続き、6月の交流戦・巨人戦では好投した古川は1回4失点の苦いデビュー。V争いが佳境を迎える終盤戦に向けて、戦力となれるか。

広島カープ



【トレード】
三好匠内野手

【支配下昇格】
モンティージャ投手
サンタナ内野手

 遊撃レギュラーの田中広輔の思わぬ不振、三塁手も安定せず、二塁手も菊池涼介に近い将来のメジャー挑戦希望がある、などの状況から内野手補強の必要が生じ、外野手の下水流昂との交換トレードで楽天から三好匠を獲得。三好は相手が左腕の先発のときのスタメンや、リードしたゲームでのサードの守備固めとして存在感を見せており、ここまではトレードはプラスに働いている。また、育成選手の中から、左腕投手のモンティージャと内野手のサンタナを支配下選手に。早速一軍で先発したモンティージャはいい結果が出なかったが、外国人選手の人数が増えたことで、一軍外国人枠の起用パターンに幅ができる効果は間違いなくありそうだ。

横浜DeNAベイスターズ



【新外国人】
S.ソリス投手

【支配下昇格】
中川虎大投手

 開幕直前の3月26日に入団が決まった濱矢廣大を除けば、開幕以降に補強されたのは2選手。1人目は、5月に入団した左腕のソリスだ。春先、パットンらブルペン陣が安定せず、リリーフの補強戦力として加入した。長身から投げ下ろすストレートとカーブの緩急で勝負する投球スタイルだが、初登板の7月7日、巨人戦(投球ドーム)では、先頭打者の山本泰寛にいきなりソロ本塁打を浴びた(1回1失点)。ここまで4試合に登板し、防御率2.08。現在は外国人枠の関係で、二軍で待機する。2人目がファームで9勝を挙げ、7月末に育成から支配下登録された19歳の中川虎大。28日の中日戦(ナゴヤドーム)で初登板&初先発。2回降板で黒星を喫したが、今後の成長が期待される。

中日ドラゴンズ


中日・武田健吾


【トレード】
松葉貴大投手
武田健吾外野手

 7月2日、松井雅人松井佑介オリックスへ放出し、松葉貴大と武田健吾を獲得。右の強打者である武田は、すでに一軍で出番を得ている。7月27日のDeNA戦(ナゴヤドーム)では、6回から左翼で出場。二死一、二塁で迎えた7回の打席では、移籍後初タイムリーを放った。パ・リーグ出身らしいフルスイングと、積極的なバッティングが持ち味。この日はすでに12点差をつけられていたが、鋭い打球で一矢報いた。すでに敗戦ムード漂う右翼スタンドからは武田コールが起き、新戦力はファンにも歓迎されている。松葉はまだ一軍での登板はなく、ファームで調整中。7月30日のウエスタン・ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)では先発して3回6失点とやや不安は残るものの、経験豊富な左腕が後半戦のキーマンになることは間違いないだろう。

阪神タイガース



【トレード】
高野圭佑投手

【新外国人】
ソラーテ内野手

【支配下昇格】
片山雄哉捕手

 得点力不足の解消ために7月下旬、緊急獲得したのがソラーテだ。初出場となった26日の巨人戦(東京ドーム)で7回に決勝2ラン、30日の中日戦(甲子園)には9回裏に逆転サヨナラ2ランを放つなど、いきなりバットで魅せた。しかし、その後の5試合は17打数1安打と結果が出ず。ここまで通算35打数7安打3本塁打6打点、打率.200に終わっている。内外野を守れ、二塁でのスタメンが増えているが失策が早くも4を数えるなど守備に安定感がないのも難点だ。

東京ヤクルトスワローズ


“新戦力”補強なし。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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