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パ・リーグ6球団 チームを活性化させる若手とは?

 

ペナントレースも残り40試合を切り、いよいよ優勝争い、クライマックスシリーズ進出争いも最終コーナーに差し掛かろうとしている。プレッシャーのかかる試合も続くが、そんなときこそチームを活性化させる若手の存在は貴重だ。ここではパ・リーグ6球団の終盤戦で光る若手をピックアップする(記録は8月12日現在)。

福岡ソフトバンクホークス



 守護神・森唯斗へのつなぎ役、猛暑にも負けずに若鷹たちが力投を続けている。森不在時は代役抑えも務めたルーキー右腕・甲斐野央は8月12日現在、チームトップの48試合に登板。疲れからかやや制球を乱すときもあるが、試合終盤、緊迫した場面で堂々たるマウンドさばきを披露する。4年目の高橋純平も強気の投球で失点を許さず首脳陣の信頼を勝ち取ると、甲斐野同様、試合の大事な場面での登板が増えた。また、今季も安定した投球で勝利の方程式に名を連ねて貫録を見せるL.モイネロも、まだ3年目、23歳だ。2位・日本ハムとの直接対決第2ラウンド(8月11日=ヤフオクドーム)では、先発・A.ミランダのあとを受けた3人がきっちりとゼロで森にバトンをつなぎ、完封勝利でカード勝ち越しを決めた。フレッシュな勢いで優勝まで突き進む。

北海道日本ハムファイターズ


日本ハム・渡邉諒


 背番号23の存在はもはやチームに欠かせないものになった。プロ6年目の渡邉諒。昨年の終盤からセカンドのポジションを任され、今シーズンはペナントの開幕から不動のレギュラーとして抜群の存在感を放っている。一番の魅力は長打力。打率こそ高くないが、ここぞの場面でのホームラン(9本)はパンチ力不足の打線の中で、大きな武器になりつつある。課題だった守備も安定感が増し、ガッツを前面に出した渡邉の守りでピンチの芽を摘んだ場面は数知れない。そのあふれる才能を開花させつつある2014年のドライチ。直接対決となった8月10日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では相手の絶対的エース・千賀滉大から3ランも放つなど、意外性のある打撃も魅力。3年ぶりの逆転優勝に向け、24歳の若武者がチームに活力を与える。

埼玉西武ライオンズ



 プロ初本塁打を放ったのは8月10日のロッテ戦(ZOZOマリン)だった。5対2と3点リードで迎えた4回二死で打席に入った佐藤龍世。二木康太のフォークを巧みにとらえた打球は左翼席へ一直線で飛び込んだ。相手を突き放す貴重な本塁打に「本当にうれしいです!」と喜びを爆発させた。勝負強さが売りのドラフト7位ルーキー。中村剛也がケガにより、スタメン出場を見送る中で舞い込んだチャンスで結果を残した。低めをしっかりと見極め、臆せずバットを振る姿が頼もしい。8月はここまで24打数6安打、打率.250と徐々に出番を増やしている。チームを勢いづける一打を、再び期待したい。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 先発左腕としての存在感が増している。ドラフト4位ルーキーで社会人出身の25歳。若手と呼ぶにはギリギリの年齢となるが、犬鷲先発陣に新風を送り込む活躍を見せている。先発のコマ不足で開幕先発ローテ入りを果たし、4月4日の日本ハム戦で本拠地デビューを飾ったが、5回途中降板で勝敗はつかず。そこから二軍調整が続いたが、2度目の登板となった7月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)では2安打完封でプロ初勝利を手にした。さらに8月6日の西武戦(メットライフ)では強力打線を相手に7回4安打無失点で2勝目をマーク。身長193センチの日本人最長身サウスポーは、スリークオーターから制球良く投げ込む技巧派タイプ。相手チームにデータがそろう今後が実力の見せどころとなる。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・柿沼友哉


 育成出身の4年目、柿沼友哉がAクラス入りを狙うチームにとって貴重な存在になりつつある。オフにはベテラン・細川亨を加えるなど、正捕手・田村龍弘のバックアップはチームにとって懸念材料だった。5月半ばに田村が故障離脱すると、吉田裕太江村直也が代役を担ったが、決め手に欠けていたのは事実。そこに台頭してきたのが26歳の柿沼だ。バッティングの非力さは否めないものの、素早く強烈なスローイングと的確な判断力は証明済み。田村のコンディションが整わない中、今後も出番は増えていくはずだ。リード面でさらなる成長は必須となるが、投手陣が安心して任せることができるようになれば、チームの不安点は解消されていくだろう。

オリックス・バファローズ



 若手先発陣に、また新星が現れた。2017年に育成ドラフト1位で入団した張奕が、8月8日の日本ハム戦(旭川)でプロ初先発。6回1失点で初勝利を手にした。もとは外野手で入団も、昨季途中に投手に転向。150キロ超の直球とチェンジアップを武器に、今季途中に支配下登録を勝ち取った。3年目の山岡泰輔山本由伸ら先発投手は全員が20代。疲労がたまる夏場以降のシーズン最終盤は“経験”の面で不安が残る。12球団トップの防御率を誇る山本も左外腹斜筋損傷で8月10日に登録抹消。逆転Aクラスへ、張奕にも先発ローテの一角として大きな期待が寄せられる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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