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球界デキゴトロジー/8月24日

いてまえ打線の真骨頂! 近鉄がパ初の大逆転勝利(1997年8月24日)

 

クラークのサヨナラ弾で近鉄が大逆転勝利を収めた


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1997年8月24日だ。

 この日、大阪ドームで行われたロッテ戦で近鉄がミラクルを起こした。1、2回に投手陣がロッテ打線に11安打を浴び、2回を終わって0対10と完全なロッテペース。ところが、ここから驚異の粘りを見せた。

 3、4回に1点ずつを返した後、5回に4点、7回に3点を奪い9対10。この時点で早くもベンチはお祭り騒ぎとなった。「いけるぞ」「歴史に残る大逆転や」。そんな声が自然に沸き上がった。

 そして9回、二走・武藤孝司が三盗。これにあわてたロッテの捕手・吉鶴憲治の悪送球で、ついに10対10の同点。さらに延長12回、フィル・クラークがセンターオーバーのサヨナラ弾を放って近鉄が大逆転勝利を収めた。

「もちろん大リーグでもこんな経験はないよ。今はとてもエキサイトしている」とクラーク。10点差の逆転は史上3度目の出来事でパ・リーグでは初。佐々木恭介監督は「10点差を追い上げた打線は称賛に値する。このナインと野球ができることがうれしい」とほおを緩めた。

写真=BBM
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