大阪・履正社高の初優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園。今大会も多くのヒーローが飛び出した。今週号の週刊ベースボールでは「49代表校全882選手写真名鑑」が中綴じ付録となっているが、ここでは印象に残った夏の主役を振り返っていこう。 一躍、「全国区」となったのは高校日本代表候補として参加した国際大会対策研修合宿だった。大船渡・
佐々木朗希が紅白戦(ケース打撃)で“高校生最速”となる163キロをマーク。この剛速球を受けたのが中京学院大中京・藤田健斗だった。
「今まで見たことがないボール。気づいたときには手元にきていました」
チームでは四番・主将・捕手の3役を担う大黒柱だ。昨秋の東海大会準決勝では最大5点をリードしながらも逆転負けでセンバツ出場を逃し、相手校・東邦は平成最後の春王者。
「あれ以上、重圧がかる試合はない。自分たちも、全国で戦える」
悔しさを胸に夏の甲子園では4強進出。強肩捕手はNPBスカウトからも注目される。
写真=BBM