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セ・リーグ6球団 四番打者事情は?

 

打線の中心にどっかりと座る四番打者。チームの“最強打者”が力を発揮しているチームは強い。シーズンも再終盤に差し掛かりつつあるが、セ6球団の四番打者事情を見ていこう(記録は9月2日現在)。

読売ジャイアンツ



 昨季は自身初めて全試合に出場し、史上最年少で打率3割、30本塁打、100打点を達成。6月に第89代四番打者に指名され、シーズンをまっとうした。プロ5年目を迎え、原辰徳監督が復帰した今季も四番を任されるが、本塁打、打点はまずまずも低アベレージに苦しむ。坂本勇人阿部慎之助に四番を譲る試合も。しかし、指揮官の信頼は揺るがず、8月は月間打率.301と復調。前を打つ坂本勇、丸佳浩の好調もあって8月末日時点で打点は79、本塁打も26本と昨年並みの成績でフィニッシュの期待も。5年ぶりV奪回を目指す9月の戦いで主役となれるか。

横浜DeNAベイスターズ



 シーズン前半は、コンディション不良でスタメンを外れた試合以外は筒香嘉智が務めてきた。しかし、球宴明けからは、得点圏打率が上がらず、一方で出塁率の高い筒香を二番に配置転換。ロペスやソトがベイスターズの四番に座った。筒香は7月末に四番に復帰するも8試合で再び二番へ。そして8月半ば以降は、佐野恵太が入ることも多くなってきた。左のスラッガーとして期待される3年目の佐野は、今季、代打での勝負強さが認められスタメンをつかんだ。前後にロペス、ソトが並ぶクリーンアップの一角にあっても決して見劣りしない存在感を発揮している。

広島カープ



 それまで三番を打っていたバティスタが、ドーピング検査で陽性反応が出たため登録抹消。8月17日から、それまで四番を打っていた鈴木誠也を三番にする新打線を組んでいる広島だが、その時点でそれまでの五番から繰り上がり、四番を務めているのが松山竜平だ。今季はオールスター明けまで打率1割台と、まさかの不振に苦しんでいたが、7月下旬から徐々に復調。四番に座ってからの14試合では、ノーヒットに終わったのは4試合のみで、2本塁打、6打点をマークし、役割を果たしている。低めの変化球をうまく拾う得意のバッティングも出だして、もう本来の調子に戻ったと言っていい。前半戦の不振を、これから少しでも多く取り戻していく覚悟だ。

阪神タイガース



 開幕から矢野耀大監督の期待を背負い四番の座を任されていたのは大山悠輔だ。和製大砲として育成し、真の四番打者に育ってほしいと、どんなに不調に陥っても四番で起用し続けた。大山のその期待に応えようと必死にバットを振った。打率や本塁打は伸びなかったが、打点はチームトップの68を記録。得点圏打率.324と勝負強さは見せた。だが、8月に入り不振が続き、106試合目で六番に降格となり、現在はマルテが四番に座っている。8月29日にはスタメン落ちも経験した大山。ここから調子を上げ、四番に再昇格し、阪神のCS進出に向け貢献してみせるつもりだ。

中日ドラゴンズ



 昨季首位打者のビシエドが、今季も不動の四番打者だ。ここまで112試合で四番。交流戦期間のDH制が適用されたときには一時的に五番に座ったが、四番でも五番でも、走者をかえすバッティングに徹することに変わりはない。際立っているのは、リーグトップの37二塁打。「走者一掃」のタイムリーが目立ち、83打点はもちろんチームトップだ。もともと「ミスターメイ」を自称するほど5月に調子が良かったが、今年の絶好調は8月にやってきた。打率は上向きで、現在リーグ2位。2年連続の首位打者も射程圏内にとらえている。

東京ヤクルトスワローズ



 故障と一時帰国により外れることもあったが、シーズンを通して四番を任されているのが来日9年目のバレンティンだ。131打点を稼いだ昨季ほどの爆発力はないものの、本塁打王、打点王争いには絡んでいる。また、未来の四番として期待されるのが高卒2年目の19歳、村上宗隆。バレンティン不在時など25試合に四番として先発出場。ここまで31本塁打、86打点と予想を上回る活躍を見せている。ほかには山田哲人が8試合、雄平が4試合、四番に配置されたが、打線の組み換えはチームの不調を意味しており、良い傾向とは言えない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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