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セパ各チームのタイトル争い選手事情は?

 

 2019年シーズンも終盤戦に入り、優勝争いだけでなくタイトル争いも激しさを増している。では、タイトル争いに絡んでいる選手が最も多いチームはどこなのだろうか? 今回は、タイトル争いをしている選手を各チームごとにまとめ、何人いるのかを調べてみた。
※成績は2019年9月3日終了時点のもの

下位に沈む中日がトップの5人



 今回は、個人記録にランクインしている選手を以下の基準でチームごとに分けてみた。

・打率:3割以上
・安打:140以上
・本塁打:30本以上
・打点:80以上
・出塁率:4割以上
・盗塁:20以上
・防御率:2点代
・勝率:6割以上
・勝利数:10勝以上
・セーブ:20以上
・HP:30以上
・奪三振:150以上

 まずはセ・リーグから、各チーム何人がタイトル争いをしているのかをまとめた。

巨人……4人
坂本勇人(打率7位.301、安打2位148本、本塁打2位33本、打点3位83点)
丸佳浩(打率8位.300、安打6位141本)
山口俊(防御率4位2.83、勝利数2位12勝、奪三振2位160)
菅野智之(勝利数3位11勝)

DeNA……4人
ネフタリ・ソト(本塁打1位34本、打点1位88点)
今永昇太(防御率1位2.38、勝利数1位13勝、奪三振1位163)
エドウィン・エスコバー(HP3位35)
山崎康晃(セーブ数1位30)

広島……4人
鈴木誠也(打率1位.333、安打4位147本、打点7位80点、盗塁4位20、出塁率1位.448)
西川龍馬(打率6位.308、安打5位143本)
クリス・ジョンソン(防御率2位2.50、勝利数4位10勝)
大瀬良大地(勝利数4位10勝)

阪神……3人
糸井嘉男(打率4位.314、出塁率2位.403)
近本光司(盗塁3位27)
ピアース・ジョンソン(HP1位39)

●中日……5人
ダヤン・ビシエド(打率2位.320、安打2位148本、打点3位83点)
大島洋平(打率3位.316、安打1位150本、盗塁2位28)
高橋周平(打率5位.310)
大野雄大(防御率3位2.77)
ジョエリー・ロドリゲス(HP1位39)

ヤクルト……3人
山田哲人(本塁打3位32本、打点5位81点、盗塁1位32、出塁率3位.402)
村上宗隆(本塁打4位31本、打点2位86点)
ウラディミール・バレンティン(打点5位81点)

 タイトル争いをしている選手が最も多いのは、現在5位に沈んでいる中日。なんと5人がタイトルを争っている。特に首位打者争いは3人と多く、それぞれ2位、3位、5位と十分にタイトルが狙える位置だ。しかし、これだけ主力がヒットを打ちながらも残念ながら勝利につながっていない。「ヒットは出るが点は取れない」という、今年の中日を象徴するような状況だ。

 一方、巨人、DeNA、広島の優勝争いを演じているチームは、各4人がタイトル争いをしている。チームを牽引する投打の主力選手がしっかりと活躍していることが、チームの強さにもつながっているようだ。

パのタイトル争いは西武が圧倒



 続いて、パ・リーグのタイトル争いをしている選手をチームごとにまとめた。

ソフトバンク……5人
アルフレド・デスパイネ(本塁打3位30本)
周東佑京(盗塁5位23)
千賀滉大(勝利数2位11勝、勝率4位.611、奪三振1位193)
高橋礼(勝利数2位11勝)
森唯斗(セーブ数2位28)

●西武……10人
森友哉(打率1位.337、安打5位142本、打点3位91、出塁率3位.420)
秋山翔吾(打率3位.309、安打1位159本)
山川穂高(本塁打1位40本、打点1位108)
中村剛也(打点2位103)
外崎修汰(打点5位82、盗塁6位20)
金子侑司(盗塁1位38)
源田壮亮(盗塁2位29)
高橋光成(勝利数4位10勝)
平井克典(HP2位34)
増田達至(セーブ数4位24)

楽天……5人
銀次(打率5位.306、安打6位141本)
茂木栄五郎(安打2位150本)
ジャバリ・ブラッシュ(打点4位84)
松井裕樹(セーブ数1位32)
美馬学(勝率2位.700)

ロッテ……4人
荻野貴司(打率4位.308、安打4位143本、盗塁3位27)
鈴木大地(打率7位.300)
ブランドン・レアード(本塁打2位31本、打点5位82)
益田直也(セーブ数3位26)

オリックス……3人
吉田正尚(打率2位.325、安打3位144本、出塁率2位.421)
福田周平(盗塁3位27)
山岡泰輔(勝利数4位10勝、勝率1位.769)

日本ハム……4人
近藤健介(打率6位.302、出塁率1位.425)
有原航平(防御率1位2.29、勝利数1位13勝、勝率3位.650)
宮西尚生(HP1位39)
秋吉亮(セーブ数5位20)

 現在リーグ2位の西武にはタイトル争いをしている選手が10人もいる。特に打者タイトルは7人が絡んでおり、打点はトップ3を独占し、チームメート同士が争っている状況だ。また、打率、打点、安打、本塁打、盗塁は、大きく調子を落とさない限りはタイトル獲得の可能性が高く、打者タイトル総なめということも考えられる。

 リーグ首位のソフトバンクは5人。打者タイトルは、トップ3に食い込んでいるのがデスパイネだけと寂しい状況。投手タイトルも千賀と高橋が奮闘しているものの、リーグ首位を走るチームとしては物足りないといえるだろう。現在最下位の日本ハムも4人がタイトル争いに絡んでおり、有原と宮西がタイトル獲得に非常に近い位置にいる。チーム状況は厳しいが、タイトルを獲得して一矢報いてほしいところだ。

 タイトル争いをしている選手をチームごとにまとめてみたが、西武打撃陣の好調ぶりが際立つ結果となった。主力だった浅村栄斗が移籍して攻撃力低下が懸念されたが、今年も破壊力は相変わらずだ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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