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V奪回への試練。先発ローテーションの穴を埋めるのは?

 

今季はここまで8勝を挙げている巨人桜井俊貴


 V奪回へ、大きな試練です。9月4日の中日戦(前橋)で先発した菅野智之が2回に5安打を浴びて4失点し、降板。球場を出る際、菅野本人も「詳しいことは言えないですが、正常ではないです」と話していたことから心配されましたが、翌5日、東京ドームでの練習後、腰痛により登録抹消されることとなりました。

 今季5月に腰の違和感で離脱しており、その後は違和感と付き合いながら登板する道を選択しましたが、アクシデントが発生してしまいました。抹消後は10日間は再登録できないことは周知のとおりですが、3日の中日戦(新潟)でKOされたC.C.メルセデスも4日に登録抹消されており、10日からの2位・DeNA(5日時点で2.5ゲーム差)との直接対決は先発陣が手薄な状況となりそうです。

 6日からのヤクルトとの3連戦は高橋優貴山口俊、初先発起用となるR.クックが予想されますが、9日の休養日を挟み10日からは7連戦が組まれています。問題は敵地でDeNAとの3連戦。順当ならば中5日で菅野、桜井俊貴、高橋になる見込みでしたが、菅野の抹消で再検討中。考えられるのは桜井を1日前倒しして中4日起用(昨日5日に登板して7回96球)、リリーフの田口麗斗大竹寛を先発起用し、短いイニングでつなぐ“ブルペンデー”の採用、二軍からの昇格があります。

 なお、昨日5日までの1週間の二軍(イースタンの開催がない日は三軍)の先発状況は以下のとおりです。

8月29日vs中央学院大(三軍)=直江大輔3回無失点
8月30日vsロッテ=雨天中止
8月31日vsロッテ=R.クック5回3失点
9月1日vsロッテ=古川侑己6回2失点
9月3日vs西武=T.ヤングマン4回2失点
9月4日vs西武=直江大輔3回4失点
9月5日vs西武=戸郷翔征6回1失点

 8日の先発登板が予想されるクックを除き、一軍登板実績があるのはヤングマンと古川。ほかには8月31日の東京国際大戦(三軍戦)で、今季一軍で2試合に登板(1試合に先発)している高田萌生が先発し、3回を無失点に抑えています。

 この緊急事態を一軍ブルペン陣でカバーするのか、一軍経験のある先発を二軍から補充するのか、はたまたルーキーを昇格させるのか。原辰徳監督の決断に注目です。

文=坂本 匠 写真=BBM
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