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セ・リーグ6球団 三番打者事情は?

 

クリーンアップの一角として、打線のけん引役である三番。チャンスを拡大、または得点を呼び込む重要な役割を担う打順だ。ペナントレース終了も近いが、セ6球団の三番打者事情を見ていこう(記録は9月9日現在)。

読売ジャイアンツ



 広島からFAで加入した丸佳浩が104試合で不動の三番打者だ(次いでC.ビヤヌエバの15試合、坂本勇人の3試合)。二番の坂本勇とともに、2019年のジャイアンツ打線の核と言える。2年連続のセ・リーグMVPでもある丸だが、移籍の重圧を一切感じさせず、三番としては打率.314、22本塁打、72打点と十二分な働きを見せる。前を打つ坂本勇が35本塁打と走者を一掃した後に打席に立つことも多いが、「前にこんなに打つバッターがいるのは初めての経験。フワッと打席に入らないように」と集中力を高め、再びチャンスメークに徹した。坂本勇とともに、首位快走の立役者である。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・ロペス


「BIG4」と呼ばれる筒香嘉智、ロペス、宮崎敏郎、ソトのベイスターズの看板スラッガーのうち筒香以外の3選手が、打撃の調子、打線のつながりを見ながら三番に入る。現在、宮崎は故障のため戦列から離れているが、ルーキーの伊藤裕季也も1度だけ三番に座り、今季は4人がこの打順に入っている。9月に入り、筒香が四番に復帰して以降は、二番・ソト、三番・ロペス、四番・筒香という攻撃的なラインアップを敷く。強打で畳みかけるクリーンアップの一翼を「三番」が担う。

広島カープ


広島・鈴木誠也


 主に三番だったバティスタが、ドーピング検査で陽性となり一軍登録抹消。8月17日以降の広島は、鈴木誠也を三番にする新打線を決断した。ずっと四番の責任を受け止めて好成績を残してきた鈴木の打順を動かすには勇気がいったろうが、鈴木は三番になってからも、20試合で打率.338、4本塁打、12打点と、四番のときと全くそん色ない働きを見せている。鈴木の三番には、好調な一番・西川龍馬とのつながりがよくなるのと、足が使えるので早い打順のほうが攻撃の流れがよくなる、というメリットがあり、四番という看板さえ気にしなければ、実はこちらのほうが打線全体の効率はいい。「名より実」を取ったこの策は今のところ、成功していると言える。

阪神タイガース



 8月初旬までは開幕から糸井嘉男が不動の三番だった。打率は3割を超え、出塁率も4割。得点圏打率も.302と頼れる存在だった。だが8月9日の広島戦(京セラドーム)で盗塁を試みたときに左足首を痛め途中交代。左足首の関節炎と診断されていたが、9月に入っても復帰できていない。この状況で現在、三番を任されているのがチーム最年長の福留孝介だ。ベテランらしい配球を読んだ打撃や、巧みなバットコントロールで、阪神打線の中核としてしっかりと仕事をこなしている。

中日ドラゴンズ



 大島洋平が開幕から三番に座っていたが(73試合)、平田良介の故障離脱の影響もあり、現在は一番に打順を変えている。その穴を埋めるのが4年連続2ケタ本塁打中の福田永将だ。この和製大砲は暑くなると調子を上げる“夏男”。今季も8、9月だけで10本塁打を放っている。チームは9月3日の巨人戦(新潟)から6連勝中で、福田はこの期間中だけで11打点をたたき出している。大逆転でのCS進出へ――。望みをつなぐのは、三番を打つ背番号「55」のバットだろう。

東京ヤクルトスワローズ



 四番・バレンティンと球界屈指のクリーンアップを形成している。9月4日の広島戦(神宮)では今季33号サヨナラ満塁本塁打を放ち、これが節目の通算200本塁打となった。プロ野球106人目で、ヤクルトでは8人目。27歳1カ月での達成はプロ野球5位の年少記録で、ヤクルトでは1993年池山隆寛の27歳9カ月を抜く最年少記録となった。今季は史上初となる4度目の30本塁打&30盗塁を達成。打っても走っても球場を沸かせる男が、最下位に沈むチームを鼓舞し続けている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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