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パ・リーグ6球団 今季最も活躍したルーキーは?

 

今シーズンも間もなく終了するが各球団、最も活躍したルーキーは誰か? パ6球団を見ていこう(記録は9月23日現在)。

北海道日本ハムファイターズ



 プロ1年目は喜びと悔しさ、その両方を味わったシーズンとなった。ドライチルーキーの吉田輝星。開幕こそ二軍スタートとなったが、6月12日の広島戦(札幌ドーム)で一軍デビューを飾って5回4安打1失点でプロ初登板初勝利。高卒新人では2015年の2015年の安樂智大楽天)以来の快挙だった。だが、その後はプロの壁にぶつかって3連敗。直近の登板となった9月22日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではプロ最短の1回0/3を投げて3安打3失点で無念のKO……。立ち上がりの悪さと変化球の制球力は、2年目以降への大きな課題となった。それでもゴールデンルーキーへの期待値の大きさは変わらない。1勝に終わった1年目を糧にして先発ローテの座をつかみとる。

埼玉西武ライオンズ



 パ・リーグのルーキー最多勝利を挙げているのがドラフト1位右腕の松本航だ。9月13日のロッテ戦(メットライフ)。力強いストレートを軸にロッテ打線を2安打に自封じ込め、7回8奪三振無失点で7勝目をマークし、「新人では一番を取りたい」と言葉に力を込めた。脱力したフォームからキレ、そして伸びのあるストレートが森友哉のミットに吸い込まれる。9月5日のオリックス戦(ほっと神戸)でワインドアップからセットポジションでの投球に変えたことが奏功した。連覇を目指すチームにとって、その存在は限りなく大きい。

福岡ソフトバンクホークス



 1年目からフル回転――。ドラフト1位右腕・甲斐野央の存在はチームにとって大きい。開幕戦の初登板初勝利でキャリアをスタートさせると、日本記録を樹立した新人投手のデビューからの連続無失点記録を13まで伸ばした。その後、連続失点を喫するなど苦しい時期を乗り越え、森唯斗が戦線離脱した際は抑えも務めて8セーブを挙げた。そして、9月5日の楽天戦(ヤフオクドーム)で球団の大卒新人最多登板記録を更新すると、登板数は60を超える(9月23日現在、64試合)。マウンドを離れれば、千賀滉大や森をはじめとしたチームメートから愛される、いじられ役。甲斐野の笑顔がチームを明るくしている。ピッチングだけでなく、キャラクターでもチームに欠かせない存在だ。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・小島和哉


 ドラフト2位・東妻勇輔、5位・中村稔弥の両大卒投手も一軍戦力としてブルペンを支えたが、やはり3位左腕の小島和哉だろう。大卒トップクラスのサウスポーとして入団すると、いきなり開幕先発ローテを勝ち取ったが、デビュー戦となった4月4日の西武戦(メットライフ)では2回8失点と大炎上。それでも二軍調整を経て7月に一軍へ戻ってくると、8月14日の日本ハム戦(東京ドーム)で6回1失点の好投を見せてプロ初勝利。以降は貴重な先発左腕として安定した投球を披露し、3勝をマークしている。終盤戦になって苦しくなっていた先発陣の救世主という意味でも、貢献度は高い。

東北楽天ゴールデンイーグルス


楽天・辰己涼介


 今季は122試合に出場して70安打、4本塁打、24打点、11盗塁、打率.226と、ドラフト1位としては必ずしも納得できる数字ではないかもしれない。それでも、辰己涼介はシーズンを通して一軍に帯同。スタメンでなくても代走や守備固めと、一軍レベルと評価される部分で力を発揮した。特にチームトップにして唯一の2ケタとなる11盗塁が光り、その俊足は守備でも生かされている。9月11日の日本ハム戦(東京ドーム)では大田泰示の中堅を越えそうな大飛球を一直線に追いかけジャンピングキャッチ。相手に流れが傾きそうなところで何とか食い止めた。今後は守走で活躍が期待できそうだ。

オリックス・バファローズ


オリックス・中川圭太


 ドラフト7位指名と、入団時の期待は決して高いとは言えなかった。だが、4月に一軍昇格を果たすと一度も離脱することなく一軍に定着。交流戦では打率.386をマークし、史上初となる新人選手での首位打者に輝くなど、ロメロ、マレーロの両助っ人が故障と不振で低調な打線を中川圭太が活気づけた。守っては本職の二塁ではなく、一、三塁や外野に入ることも。打順も一、二番のチャンスメーカーに加えてクリーンアップに座るなど、与えられた役割をまっとう。それでも「手応えはない。まだプロで1年もやっていない。日々、勉強です」と貪欲な姿勢は崩さない。今季の新人“最下位指名”選手がチームに欠かせぬ存在となっている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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