西武をリーグ連覇に導いた辻監督
リーグ連覇を果たし、西武としては18度目のリーグ優勝を飾った西武。やはり今年も宿敵の
ソフトバンクと覇権を争い、一度も首位を譲らなかった昨年とは逆に最終盤に逆転した。攻守でチームを引っ張った
森友哉は「追う立場のほうが多少、楽。去年みたいにビクビクしているわけじゃない」と証言。昨年、猛追してきたソフトバンクを振り切った経験もプラスに働き、シーズンの佳境に入っても西武らしい野球を続けた。
何より宿敵と対照的だったのは、主力に故障者が出なかったことだろう。潤沢な資金を蓄え、三軍まで戦力豊富なソフトバンクに比べ、西武は主力と控えの差が大きいことは否定できない。野手陣ではフルイニング出場を続ける
秋山翔吾を筆頭に開幕スタメンの9選手がほぼ離脱することなく“完走”した。疲労がたまったベテランの
中村剛也をピンポイントでDH起用するなど首脳陣も手を尽くした。
現有戦力の力を信じ、時には固定観念に縛られない決断を下す。今年も自慢の打線が投手陣をカバーしながら頂点まで上り詰めた。
写真=BBM