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セ・リーグ6球団 今季予想以上に活躍した選手は?

 

読売ジャイアンツ



 誰がこの覚醒を予想していただろうか。4年目右腕の桜井俊貴は、プロ初勝利を含む8勝を稼ぎ出し、5年ぶりV奪回の立役者の1人となった。ドラフト1位で入団した年目、2016年3月30日のDeNA戦(横浜)後、右ヒジ痛を発症し、その後は長いリハビリ生活を過ごす形となった。2年目はリリーフに転向するも、19試合で防御率5.67。3年目の昨季に至っては、一軍登板なしに終わった。しかし、原辰徳監督に代わり、キャンプ、オープン戦でアピール。開幕をリリーフで迎えると、苦しい投手事情もあり、交流戦から先発再転向。その後は先発ローテーションをキッチリと守り、指揮官の信頼を勝ち取った。

横浜DeNAベイスターズ



 ルーキーイヤーの成績は先発15試合、6勝5敗。昨秋のドラフト時点では、ほとんどノーマークの存在だったことを考える予想以上の活躍だった。新日鐵住金鹿島の大貫晋一を3位で指名したことは、スカウトの眼力が優れていたというべきだろう。開幕から先発ローテ入り。2度目の先発で初勝利を挙げると、7月までに5勝をマークし同じドラフト1位の同期・上茶谷大河とともに投手陣を支えた。夏場以降はファームで過ごす時期も多かったが、チームがリーグ2位を決めた中日戦(ナゴヤドーム)で先発、約2カ月ぶりの勝利で自信を取り戻した。

阪神タイガース



 昨季の一軍登板はわずか1試合と、ほとんどを二軍で過ごした。だが、当時の矢野耀大二軍監督がその才能を認め、中継ぎとして起用し、ファーム日本一にも貢献。今季、その矢野監督が一軍監督となり、島本も一軍での登板が増えていく。開幕当初は打たれることもあったが、打者と対戦回数が増えるたびに、経験を積み、抑えていった。それを繰り返すことで首脳陣の信頼を得た。7月以降は自責点0が続き、序盤でのピンチの場面では「島本」が当然という状況にまでになった。チームも最後6連勝で3位に入ったが、島本も未然にピンチを防ぐ投球で、大いに貢献した。今季はチーム最多の63試合に登板し防御率1.67。8、9月は21試合登板で失点、自責点ともに「0」という見事な投球を披露した。

広島カープ



 広島では、7勝をマークした床田寛樹だろう。一昨年7月にトミー・ジョン手術を受けて復活してきた左腕で、春季キャンプから早い仕上がりでアピール、予感はあったとはいえ、「ここまでとは」と周囲を驚かせる活躍を見せた。開幕から先発ローテーションに組み込まれ、4月には4連勝。プロに入ってからは一年間投げ続けた経験もないだけに、「未知の領域」(床田)が続いたが、短期の再調整は挟んだものの、先発投手として一年間を走り切った。規定投球回数にはわずかに足りなかったが防御率は2.96。援護点に恵まれず、白星は7個にとどまったが、十分な内容。このオフにしっかりとメンテナンスを行い、来季は2ケタ勝利と規定投球回を目指したい。

中日ドラゴンズ


中日・藤嶋健人


 昨季3勝を挙げた藤嶋健人は、先発ローテーションの一角として期待されていた。しかし、春季キャンプを前にまさかの血行障害を発症。キャンプは不参加となり、投手としての選手生命も危ぶまれたという。しかし、2度の手術を経て、見事によみがえった。7月5日に今季初めて一軍登録されると、同9日の広島戦(ナゴヤドーム)の5回に初登板。以降、8月31日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で山田哲人に3ランを浴びるまで、中継ぎとして21試合連続無失点の安定感を誇った。今季は全32試合で中継ぎ登板で、防御率2.48。今季中の復帰すら絶望的だった状況からフル回転の活躍は、今季一番のサプライズだった。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・太田賢吾


 日本ハム時代はなかなか一軍に定着できなかったが、昨オフにトレードでヤクルトに移籍すると、一気にチャンスをつかんだ。太田賢吾には運も味方している。開幕3戦目に不動のトップバッター・坂口智隆が左手首骨折で戦線離脱すると、その代役として一番に定着した。これまで、内野では遊撃も守れる高い守備力に定評があったが、今季は打撃でも進境を示した。90試合に出場して76安打、3本塁打、打率.251。チームでは川端慎吾や坂口に続く左の巧打者として、レギュラー奪取を目指す。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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