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黄金期のクローザー・高津臣吾監督に託された燕再生への道標

 

再建へのキーマンは自分だと答えた高津新監督。チーム立て直しに意欲満々だ


「いい意味で自分らしくやっていけるように、やっていくつもりです」

 10月1日、二軍監督から一軍監督への昇格が決まった高津臣吾監督は、この「自分らしく」というキーワードを何度か口にした。

 これまで接してきた名将たちが、高津監督がチームをつくる上での基盤となっている。

「(ヤクルトに)入団したときは野村(克也)監督で、野球の難しさ、奥深さ。若松(勉)監督、古田(敦也)監督にはプレーに対する責任を学びました」

 そしてメジャー移籍後、ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督からは「野球の楽しさ、ファミリーの大事さを学びました」と振り返る。選手がプレーに集中できる環境を整えられる監督を目指すという。

 球団から求められている役割は十分に理解している。

「僕を指名していただいたのは、投手陣を新しく作り直すため」

 一軍の指揮官としてはすべてを見渡さないといけない立場となるが、「僕と一軍投手コーチ2人、二軍投手コーチ2人でなんとか強い投手陣を」と再建へ意欲を見せている。

 若手の育成も急務となっている。今季は39歳の左腕・石川雅規が8勝6敗でチームの勝ち頭となった。「最年長で、僕が一緒にプレーした選手でもある。年齢は関係なく、行動、言動すべてに期待しています」と新指揮官。その一方で「そこを脅かす選手が出てこないといけない。いつまでも石川がトップにいるようではダメ」と若手投手陣の台頭を強く促す。

「再建へのキーマンは誰か?」という質問については「僕じゃないですか」と笑みを浮かべながら語った。

「選手全員がキーマンであるわけですから、僕がしっかり指揮しないと」

 3年契約で年俸8000万円(推定)。じっくり腰を据えてのチーム再構築が期待されている。指揮官も世代交代となり、新たな挑戦がスタートする。

写真=山口高明
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