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ドラフト予想史

2015年は事前に“ドラフトランキング”/平成ドラフト予想史【平成27、28年】

 

有力選手24人をランキング


週ベの“ドラフトランキング”1位はソフトバンクが交渉権を獲得した高橋だった


 平成27年、2015年のドラフトは、いわゆる“超目玉”が不在ながら、プロの一軍レベルに到達している選手は多く、週刊ベースボールの事前予想では、それまで展開してきた競合指名、単独指名を階層化して予想するのではなく、有力選手の上位24人を技術評価の順でランキング。

 1位から5位までは投手で、県岐阜商高の高橋純平、東海大相模高の小笠原慎之介、富士大の多和田真三郎、明大の上原健太、駒大の今永昇太という順に並ぶ。6位、7位、9位、10位は外野手で、6位から青学大の吉田正尚、明大の高山俊と続き、9位に関東一高のオコエ瑠偉がつけた。

 結果、高橋と高山に2球団ずつが競合。高山は阪神が、高橋はソフトバンクが、それぞれ交渉権を獲得した。外れ1位で同じく2球団が競合したのがオコエと小笠原で、オコエは楽天、小笠原は中日に交渉権。前年は4球団が競合した早大の有原航平を引き当てた日本ハムは高橋、小笠原で2連敗を喫し、上原健太を指名している。

 ダークホースはランキング最下位、つまり24位だった仙台育英高の平沢大河と、ランキング圏外だった立命大の桜井俊貴。内野手の平沢には2球団が競合してロッテが交渉権を獲得、投手の桜井は巨人が“一本釣り”に成功している。

【2015年・12球団ドラフト1位】
楽天     平沢大河→オコエ瑠偉
DeNA     今永昇太
オリックス  吉田正尚
中日     高橋純平→小笠原慎之介
西武     多和田真三郎
広島     岡田明丈
ロッテ    平沢大河
阪神     高山俊
日本ハム   高橋純平→小笠原慎之介→上原健太
巨人     桜井俊貴
ソフトバンク 高橋純平
ヤクルト   高山俊→原樹理

史上初の外れ1位で5球団が競合


佐々木には史上初の外れ1位で5球団が競合した


 セ・リーグのペナントレースがにぎやかだった平成28年、2016年。広島が25年ぶりのリーグ優勝、就任1年目のラミレス監督が率いるDeNAは初のクライマックスシリーズ進出を果たすなど、例年はドラフト予想を展開している時期の話題をさらったこともあって、週刊ベースボールでは大々的なドラフト予想はなかった。

 迎えたドラフトでは創価大の田中正義に5球団が競合すると、外れ1位でも桜美林大の佐々木千隼に5球団が競合。外れ1位で5球団が競合するのは史上初のことだった。

【2016年・12球団ドラフト1位】
オリックス  山岡泰輔
中日     柳裕也
楽天     藤平尚真
ヤクルト   寺島成輝
西武     今井達也
阪神     大山悠輔
ロッテ    田中正義→佐々木千隼
DeNA     柳裕也→佐々木千隼→濱口遥大
ソフトバンク 田中正義
巨人     田中正義→佐々木千隼→吉川尚輝
日本ハム   田中正義→佐々木千隼→堀瑞輝
広島     田中正義→佐々木千隼→加藤拓也

写真=BBM
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