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黄金期を知る男が燕の再建に着手

 

チーム再建を託された高津臣吾監督



 1991年ドラフト3位でヤクルト入団。90年代のスワローズ黄金時代に貢献した一人でもある高津臣吾が、監督に就任した。

ドラフト指名されるきっかけは、8球団が1位指名した亜大の同期・小池秀郎の視察に訪れたスカウトの目に留まったことだった。野村克也監督の助言によりシンカーの精度を高め、NPB通算286セーブをマーク。さらにメジャーで2年間プレーし、晩年には韓国、台湾まで活躍の場を求めた。そして現役を終えたのは独立リーグのBCリーグ。さまざまな環境でプレーした経験が、指揮官としての礎となっている。

「今では考えられないほど素晴らしい選手がそろっていた」と高津監督自身が振り返る90年代。投手では岡林洋一石井一久伊藤智仁、打者では池山隆寛古田敦也宮本慎也など。毎年、優勝を争う常勝軍団だった。ただ、現チームはリーグ最下位に沈んでいる。過去の栄光のすがってはいられない状況だ。「投手王国を作るのが、強いチームへの第一歩」と再建に意欲を見せる。

「選手のやりやすい環境を作りたい」と新指揮官。その一方で「忍耐や根性も必要」と選手個々の意識改革も促した。ほかにはない経験を持つ高津監督が、どんな手綱さばきを見せるかに注目したい。

写真=BBM
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