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セ・リーグ6球団 過去10年で大成功のドラフトはいつ?

 

読売ジャイアンツ


2015年、巨人にドラフト1位で指名された桜井


【2015年ドラフト】
1位 桜井俊貴
2位 重信慎之介
3位 與那原大剛(育成)
4位 宇佐見真吾(現日本ハム
5位 山本泰寛
6位 巽大介(育成)
7位 中川皓太
8位 松崎啄也(2017年戦力外)

 1位選手が目立って活躍する場合が多く、指名選手がそろってというのはなかなか難しい。ただ、8人中4人が一軍で飛躍の年となった15年ドラフト組は、注目の“世代”だ。昨季までは「はずれの年」などと揶揄されていたが、今季は1位の桜井俊貴(立命大)が先発ローテーションに定着して8勝、2位の重信慎之介(早大)も左翼の準レギュラーとして106試合に出場し、5位の山本泰寛(慶大)も一時は二塁の定位置を奪った。この中でも最もチームのVに貢献したのが7位の中川皓太(東海大)だ。チーム最多の67試合に登板し、4勝16セーブ17ホールド。クローザーを任された時期もあり、ブルペンのエースに成長を遂げた。彼らはみな大卒の1993年世代で、入団年こそ異なるが、チームには9人在籍。オリジナルグッズが発売されるなど、人気面でも急上昇した。

横浜DeNAベイスターズ


2017年、DeNAに1位で指名された東


【2017年ドラフト】
1位 東克樹
2位 神里和毅
3位 阪口皓亮
4位 齋藤俊介
5位 櫻井周斗
6位 寺田光輝(2019年戦力外)
7位 宮本秀明
8位 楠本泰史
9位 山本祐大

 ここ数年、DeNAスカウトの眼力は非常に優れており、山崎康晃石田健大らが入団した2014年、今永昇太柴田竜拓戸柱恭孝らが入団した15年のドラフトも大成功のドラフトと言えるだろう。しかし、今回は2年前、2017年ドラフトを選びたい。一本釣りに成功した1位の東克樹(立命大)はルーキーイヤーで新人王を獲得。2位の神里和毅(日本生命)は、2年目で外野のレギュラーに定着。3位以下も投手、野手それぞれが将来のベイスターズを背負う若星として階段を上っている。指名9人中8人がすでに一軍の舞台を経験。中でも独立リーグのBC滋賀から入団の山本祐大は9位指名ながらも、将来の正捕手候補と期待される若者である。

阪神タイガース


2013年、阪神にドラフト1位で指名された岩貞


【2013年ドラフト】
1位 岩貞祐太
2位 横田慎太郎(2019年引退)
3位 陽川尚将
4位 梅野隆太郎
5位 山本翔也(2018年戦力外)
6位 岩崎優

 現在のチームを支える中心選手がそろった年だ。ドラフト4位ながら正捕手として今季日本記録となる最多補殺を記録するなど、今やチームの顔とも呼べるのが梅野隆太郎(福岡大)。選手会長も務めチームを引っ張っている。6位の岩崎優(国士館大)もリリーバーとして2017、18年は60試合以上で登板し、今季は勝ち試合の中で登板を続け防御率1.01の好成績を残した。1位の岩貞祐太(横浜商大)も2016年に10勝を挙げ、左腕の先発ローテとして活躍。今季はケガなどで2勝に終わり、来季はリベンジの年になる。3位の陽川尚将(東農大)は、二軍で好成績を収めているが、一軍ではそのカベを乗り越えようとしているところだ。身体能力の高さで大きな期待をかけられていた2位の横田慎太郎(鹿児島実高)は、脳腫瘍の後遺症のために今季限りで惜しまれながら現役引退した。

広島カープ


2013年、広島にドラフト1位で指名された大瀬良


【2013年ドラフト】
1位 大瀬良大地
2位 九里亜蓮
3位 田中広輔
4位 西原圭大(2016年戦力外)
5位 中村祐太

 広島では、1位で野村祐輔、2位で菊池涼介を指名した2011年ドラフトも大きかったが、やはり成功選手の数からいっても、この13年のドラフトが近年では最大の成功だ。1位は現エースの大瀬良大地(九州共立大)で、3球団競合から引き当てた。14年に新人王となり、今季まで通算52勝。18年には最多勝利投手と最高勝率。2位の九里亜蓮(亜大)も近年は主に先発を務め、通算29勝。5位の中村祐太(関東一高)も今季までに8勝。この年指名の投手は6年間で計89勝、1年あたり約15勝を稼ぎ出している。そして3位の田中広輔(JR東日本)は、一番打者に育ち、17年に盗塁王と最高出塁率。16〜18年の3連覇も、このドラフトあってこそだった。

中日ドラゴンズ


2016年、中日にドラフト2位で指名された京田


【2016年ドラフト】
1位 柳裕也
2位 京田陽太
3位 石垣雅海
4位 笠原祥太郎
5位 藤嶋健人
6位 丸山泰資

 社会人中心の“即戦力ドラフト”から、学生中心の将来性重視に切り替えたのが2016年のドラフトだった。社会人はゼロで学生のみを指名。この方向転換が大成功だった。まず頭角を現したのが、2位の京田陽太(日大)。新人年の2017年、「七番・遊撃」で開幕スタメンに名を連ねると、そのままレギュラーに。新人王にも輝いた。4位の笠原祥太郎(新潟医療福祉大)は、“魔球”チェンジアップを武器に、今年の開幕投手を務めた。5位の藤嶋健人(東邦高)は、今季開幕前に血行障害に見舞われたが、見事復活。中継ぎで32試合に登板した。そして1位・柳裕也(明大)は3年目の今季、11勝で初の2ケタ勝利。6人中4人が一軍の中心選手に。大成功と言えるだろう。

東京ヤクルトスワローズ


2012年、ヤクルトにドラフト1位で指名された石山


【2012年ドラフト】
1位 石山泰稚
2位 小川泰弘
3位 田川賢吾
4位 江村将也(2015年戦力外)
5位 星野雄大(2017年戦力外)
6位 谷内亮太(現日本ハム)
7位 大場達也(2015年戦力外)

 クジ引きに弱いのがここ10年のヤクルトだが、この年は結果的に吉と出た。オリックス、阪神、ロッテ、ヤクルトの4球団が競合した藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)を逃すも、外れ1位で石山泰稚(ヤマハ)を獲得。今季は本領発揮とならなかったが、チームを支える絶対的クローザーだ。2位の小川泰弘(創価大)は1年目から最多勝、最高勝率のタイトルを獲得。今季は5勝12敗と低迷したが、燕のエースにのし上がった。3位の田川賢吾(高知中央高)は今季うれしいプロ初勝利をマークした伸び盛りの右腕。6位の谷内亮太は日本ハムに移籍している。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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