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パ・リーグ6球団 過去10年で大成功のドラフトはいつ?

 

福岡ソフトバンクホークス


2010年、ソフトバンクにドラフト2位で指名された柳田


【2010年ドラフト】
1位 山下斐紹(現楽天
2位 柳田悠岐
3位 南貴樹(2014年戦力外)
4位 星野大地(2017年戦力外)
5位 坂田将人(2017年戦力外)

 投打に球界の“顔”となる選手を獲得したのが2010年秋のドラフトだ。2位で指名されたのが柳田悠岐(広島経済大)。ほぼ無名だった当時から代名詞の“フルスイング”は目を見張るもので、王貞治球団会長の“鶴の一声”が指名の決め手と言われている。入団後も伸び伸びと自らの打撃をレベルアップさせ、球界を代表するスラッガーとなった。そして、この年が成功ドラフトと呼べる最大の理由である育成ドラフトの4位で指名されたのが千賀滉大(蒲郡高)だ。2年目の12年途中に支配下登録を果たすと、球界を代表するエースにまで成長を遂げている。また、育成6位の甲斐拓也(楊志館高)も扇の要として日本代表に名を連ね、育成5位の牧原大成(城北高)は先日のCSファイナルステージで攻守に大活躍を見せた。育成下位指名3人のはい上がりは、ソフトバンクの育成力の象徴と言える。

埼玉西武ライオンズ


2013年、西武にドラフト1位で指名された森


【2013年ドラフト】
1位 森友哉
2位 山川穂高
3位 豊田拓矢(2018年戦力外)
4位 金子一輝(2019年戦力外)
5位 山口嵩之(2016年戦力外)
6位 岡田雅利
7位 福倉健太郎(2018年戦力外)

 すでに半数以上がユニフォームを脱いでいるが、今から6年前、2013年のドラフトで入団した選手から2人のタイトルホルダーを輩出している。同年のドラフトは1位で松井裕樹(桐光学園高)に5球団、大瀬良大地(九共大)、石川歩(東京ガス)に2球団が競合したが、西武は森友哉(大阪桐蔭高)の一本釣りに成功。高校2年時に先輩の藤浪晋太郎阪神)とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇を果たした森は6年目の今季、正捕手の座をつかみ、首位打者も獲得して連覇に大きく貢献した。2位は山川穂高(富士大)。巨漢のスラッガーは今季、2年連続本塁打王に。同期の2人は切磋琢磨しながらチームの中心選手、そして球界を代表する選手へと成長を果たした。6位の岡田雅利(大阪ガス)も今季はケガで途中離脱したが、貴重な第2捕手として存在感を発揮している。

東北楽天ゴールデンイーグルス


2013年、楽天にドラフト1位で指名された松井


【2013年ドラフト】
1位 松井裕樹
2位 内田靖人
3位 濱矢廣大(現DeNA
4位 古川侑利(現巨人
5位 西宮悠介
6位 横山貴明(2018年戦力外)
7位 相原和友(2016年戦力外)
8位 相沢晋(2016年戦力外)
9位 今野龍太

 ここ10年のドラフトにおいて、最大の収穫と言えるのが松井裕樹(桐光学園高)獲得だろう。この年の目玉でとして日本ハム、DeNA、ソフトバンク、中日、楽天の5球団が競合し、見事に当たりクジを引き当てた。松井は2019年、38セーブをマークして自身初のセーブ王に輝いている。3位の濱矢廣大(Honda鈴鹿)はDeNA、4位の古川侑利(有田工高)は巨人へ移籍しており、チームに残っているのは9人中4人。2位の内田靖人は右の大砲として、そろそろ期待に答えたいところ。今野龍太も一軍定着を目指す。

千葉ロッテマリーンズ


2011年、ロッテにドラフト3位で指名された鈴木


【2011年ドラフト】
1位 藤岡貴裕(現巨人)
2位 中後悠平(2015年戦力外)
3位 鈴木大地
4位 益田直也

 石川歩、井上晴哉二木康太三木亮と一軍戦力に4人が名を連ねる2013年ドラフトも捨てがたいが、やはりチームリーダーの鈴木大地(東洋大)、守護神・益田直也(関西国際大)という投打の主軸をそろって獲得した11年が光る。3球団競合の1位・藤岡貴裕(東洋大)は日本ハムを経て現在は巨人、2位の中後悠平(近大)は15年オフに戦力外となり、MLBマイナーを経て18年途中に入団したDeNAも今オフに戦力外となったが、鈴木は14年から4年連続キャプテンを務めるなど抜群のリーダーシップを発揮。今季は内野全ポジションに外野も守るなど球界屈指のユーティリティーとなった。益田はリリーフとして12年に新人王、13年にセーブ王、8シーズンで7度の50試合以上登板というブルペンに欠かせぬ存在だ。鈴木、益田とも国内FA権を取得しており、2人の動向は来季のチームに大きな影響を与えるだろう。

北海道日本ハムファイターズ


2015年、日本ハムにドラフト1位で指名された有原


【2015年ドラフト】
1位 有原航平
2位 清水優心
3位 淺間大基
4位 石川直也
5位 瀬川隼郎(2017年戦力外)
6位 立田将太(2019年戦力外)
7位 高濱祐仁
8位 太田賢吾(現ヤクルト
9位 佐藤正尭(2015年戦力外)

 9人が入団した2015年のドラフト。下位で指名された選手たちは他チームに移籍、またはすでにユニフォームを脱いだ選手もいるが、上位はチームに欠かせない戦力となっている。特に1位の有原航平(早大)はルーキーイヤーから先発ローテの一角として8勝をマークして新人王を獲得。今季はエースとして自己最多の15勝で最多勝利投手のタイトルにも輝いた。2位の清水優心(九州国際大付高)も持ち前のインサイドワークの良さを武器に正捕手をつかみかけており、4位の石川直也(山形中央高)も先発からブルペンに転向し、新守護神候補として期待を集めている。その中でもう少し奮起したいのが3位の淺間大基(横浜高)か。毎年のようにレギュラー獲得を期待され、今季は三塁にも挑戦したが度重なるケガに泣かされて本領発揮とまではいっていない。それでも全体的には多士済々の選手が名を連ね、チームの根幹である「スカウティングと育成」が見事に結果にも表れている会心のドラフトとなった。

オリックス・バファローズ


2016年、オリックスにドラフト4位で指名された山本


【2016年ドラフト】
1位 山岡泰輔
2位 黒木優太
3位 岡崎大輔
4位 山本由伸
5位 小林慶祐
6位 山崎颯一郎
7位 飯田大祐
8位 澤田圭佑
9位 根本薫

 投手の大当たり年だ。単独指名に成功した1位の山岡泰輔(東京ガス)は1年目から開幕先発ローテ入りし、今季は2ケタ13勝をマーク。2位の黒木優太(立正大)はトミー・ジョン手術を受けるなど、今年は故障で登板なしに終わったが、1年目の開幕戦で一軍デビューと戦力に。良い意味で期待を裏切ったのが4位の山本由伸(都城高)だ。昨季、セットアッパーとして頭角を現すと、今季は先発再転向で最優秀防御率を獲得し、11月の『プレミア12』の日本代表にも選出されなど、球界を代表する投手となりつつある。育成でも1位・張奕(日本経済大)、2位・榊原翼(浦和学院高)、3位・神戸文也(立正大)が、いずれも支配下に。2016年ドラフト組が現在の投手陣を支えている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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