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来季注目したい今季のファームで活躍した逸材たちは?

 

 2019年のファームは、9月29日にレギュラーシーズンが終了。順位が確定し、二軍タイトル獲得者が発表された。「二軍でタイトルを獲得した選手=一軍で活躍できる」というわけではないが、やはり二軍で結果を残した選手は来季の一軍での活躍が期待されるもの。そこで今回は、来季、一軍での活躍が期待できる「今季のファームで活躍した逸材」をピックアップしてみた。


●山下航汰(巨人)
試合:90
打席:344
打数:319
安打:106
本塁打:7
打点:40
盗塁:6
打率:.332
長打率:.489
出塁率:.378

 今季のイースタン・リーグで大きな活躍を見せたのが巨人の山下航汰だ。2019年育成ドラフト1位で入団した山下だが、1年目の今季は前半戦で打率3割超えの成績を残して支配下登録されると、8月には一軍に初昇格も果たした。一軍では12試合の出場で12打数2安打、打率.167に終わったが、ファームでは1年を通してコンスタントに安打を積み重ね、イースタン全体で最高となる.332の打率を残した。元から評価されていた高いバッティング技術はもちろん、守備面もさらに磨かれた。来季一軍の外野手争いに食い込む実力は十分にあるだろう。


●関根大気(DeNA)
試合:83
打席:346
打数:304
安打:100
本塁打:12
打点:44
盗塁:8
打率:.329
長打率:.539
出塁率:.407

 2014年にドラフト5位で入団。2015、2016年は一軍で過ごしたが、成績が下降した2017年以降はなかなか一軍に定着できなかった。しかし今季は、イースタンで巨人の山下に次ぐ打率.329、リーグトップの長打率.539と上々の成績を残すと、一軍でも32試合に出場。もともとユーティリティー性の高いプレーヤーだったが、今年はバッティングのパンチ力が向上しており、この秋にはメキシコ・ウインターリーグに参加するなど、チームからの期待も大きい。


●山野辺翔(西武)
試合:87
打席:346
打数:303
安打:82
本塁打:12
打点:35
盗塁:29
打率:.271
長打率:.465
出塁率:.347

 レギュラーが固定されている西武野手陣だが、来季そこに割って入ろうとしているのが2019年にドラフト3位で入団した山野辺翔だ。1年目の今季はシーズン途中で一軍に昇格したが、9試合に出場して結果を残せず再びファーム行き。しかし、イースタン・リーグでは盗塁王に輝く29盗塁を記録、本塁打12本とここ一番の長打力があることも証明した。一軍選手でいえば同じ二塁を守る外崎修汰と似たオールラウンダータイプで、さらに経験を積めば来季の開幕一軍もあり得る。ポジション争いが激化することで、チームもより活性化するだろう。


●安田尚憲(ロッテ)
試合:122
打席:529
打数:449
安打:116
本塁打:19
打点:82
盗塁:1
打率:.258
長打率:.439
出塁率:.365

 2018年ドラフト1位で入団し、1年目で早くも一軍デビューした安田。2年目の今季は開幕前に調子を落とし、二軍で育成する方針に変更となったため、1年を通してファームで技術を磨いた。その結果、本塁打、打点、安打の3つでタイトルを獲得。期せずして充実の1年となった。一軍でのポジション争いのライバルは主砲のブランドン・レアードやチームリーダーの鈴木大地が挙げられるが、そこに割って入る可能性は十分あるだろう。また、鈴木は今季オフにFA移籍する可能性があるため、その後継としての期待も大きい。


●中川虎大(DeNA)
防御率:2.25
登板:20
勝利:11
敗北:3
セーブ:1
投球回:104
被安打:81
被本塁打:4
与四球:50
与死球:2
奪三振:93
失点:33
自責点:26

 2018年に育成ドラフト1位で入団した中川は、2018年にイースタン・リーグで5勝とまずまずの成績を残すと、今季はさらに躍進。前半だけで8勝を挙げ、7月にはフレッシュオールスターにも選抜された。その活躍を受けて育成から支配下登録されると、7月28日には一軍デビュー。残念ながら力及ばず3試合に登板しただけで二軍落ちしたが、二軍に戻った後も好投を続け、最終的に防御率と勝利数の二冠に輝いた。制球に課題はあるものの、力強いストレートが魅力で、先発ローテーションの一角に成長する可能性は高いだろう。


●馬場皐輔(阪神)
防御率:3.17
登板:19
勝利:5
敗北:7
セーブ:0
投球回:102.1
被安打:89
被本塁打:7
与四球:30
与死球:1
奪三振:88
失点:44
自責点:36

 今季のウエスタン・リーグで最多奪三振のタイトルに輝いたのが阪神の馬場皐輔だ。1年目は一軍で2試合しか出場できず、2年目の今季も二軍が主戦場となったが、シーズンを通してローテーションを守り、100イニング以上を投げて防御率3.17と上々の成績を残した。今季は昨年よりもストレートの質や変化球の精度が向上し、三振が奪えるようになったことが大きい。滑り込みでCSに進んだものの、西勇輝頼みだった阪神先発陣にとって来季の必要な戦力となることは間違いないだろう。

 今季の活躍を見れば、これらの選手が春キャンプで一軍昇格する可能性は高い。もしかすると、来季は一軍でタイトルを獲得する姿を見ることができるかもしれない。キャンプインはまだ先だが、今回紹介した選手の今後の動向に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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