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2019社会人日本選手権

父が語る日本ハム1位・河野竜生の幼少時代/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

10月25日から11月4日まで京セラドームで開催される第45回社会人野球日本選手権。週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

野球漬けの毎日


河野投手の父・幸政さん


 今年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けた、高卒3年目左腕・JFE西日本の河野竜生投手。春のスポニチ大会のときに、少年野球の監督をしているお父様と、幼いころから二人三脚で歩んできた野球人生だったとお話をしていました。日本選手権大会は河野投手にとって社会人野球人生最後の大会です。その河野投手の姿をずっと見守り続けてきたお父様・河野幸政さんにお話をうかがいました。

 幸政さんは、幼いころの河野投手も所属をしていた、徳島県鳴門市にある林崎スポーツ少年団の監督を現在も務めています。幸政さんは、徳島県学童野球連盟監査理事でもあり、子どもたちに指導しながら、さらなる少年野球の発展に貢献しています。ご自身も聖光学院高野球部でショートを務めていたこともあり、幼少期の河野投手を振り返り「野球漬けの毎日だった」と話していました。

「小さいときから野球一色の生活。左利きということもあり、投手をやろうと勧めました。竜生の所属している少年野球のチームで監督をしていたので、小学校のときは帰宅してからの会話も野球の話。監督でもあり、父でもあったので、その日のプレーの反省点などを話し合っていました」

 河野投手のお兄様の河野佑斗内野手(明大)も日立製作所でプレーをしている現役選手。お父様の熱心な指導のおかげで、兄弟2人ともが野球で活躍できる存在になったのだなと感じました。

 子どものころの河野投手は、とても人見知りな性格だったため、どちらかというと1人で黙々と投げるタイプの少年だったようです。

「投手をするにあたり、ストライクを取ることを意識しすぎず、強いボールを投げろと伝えていました。周りを認めさせるような速いボールを投げるよう教えていました」

 成長をしていくにつれ、技術的な指導はしなくなったものの、体のケアの仕方やメンタル的な部分のアドバイスは続けていったそうです。

社会人最後の大会は惜しくも敗退


 10月26日、JFE西日本の初戦の相手は日本製鉄鹿島。昨年の日本選手権の準決勝と同じカードで、大会前から注目をされていました。1回と2回で両チームともに1点を取ると、試合はそのままゼロ行進。先発した河野投手は8回途中を7安打1失点でしたが、今大会初のタイブレークまでもつれ込み、1対2で惜しくも敗れてしまいました。

 負けてはしまったものの、試合を観戦していたお父様は、

「今日の調子はイマイチな印象ですが、途中ランナーを出してからも焦らず投げていた。試合のリズムを作れたのは良かった。プロ野球は家族全員の目標ではあったが、これが終着地点ではなくここからが勝負。次の舞台では結果を出して北海道の皆さんに応援してもらえるプロ野球選手になってほしいです。JFE西日本で野球をやらせてもらえて感謝しかないです」

 と監督の顔ではなく、息子の活躍を祈る優しい「お父さん」の顔になっていました。

 家族全員が北海道に行ったことがないと笑いながら話すお父様は「これからもずっと応援し続けます」と喜びをにじませていました。

 北海道という新天地でも河野投手の活躍が楽しみですね!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM


とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。

わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。
週刊ベースボール編集部

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