10月25日から11月4日まで京セラドームで開催される第45回社会人野球日本選手権。週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

大会運営に励む姿

　都市対抗野球大会同様、日本選手権大会も近畿地区野球連盟に所属している社会人野球チームのマネジャーさんたちが大会運営をしています。今回は「日本選手権を支える男たち」と題して、都市対抗とはまた違った大会運営に励む陰の立役者たちにクローズアップします。

　近畿地区野球連盟に所属しているマネジャー陣は、大会に出場する、しないに関係なく初日からお手伝いに参加をするそうです。このことについて「みんなで一緒に関西の社会人野球を盛り上げよう！　ということで、お互いを助け合って運営しています。マネジャー同士の絆の強さが自慢ですね」と話すのは、日本新薬の小西伸幸さんです。

　小西さんは、日本新薬の投手として5年間プレーをしたのち、マネジャーを務めて13年目の大ベテラン。これは全国のマネジャーさんたちの中でも一番長い経歴です。そのため、今大会のお手伝いに入っているマネジャーさんたちのまとめ役も担っています。


　大会運営の主な仕事内容は、受付業務、アナウンスサポート、日本野球連盟のホームページ用の速報、公式記録補助、社歌の音止め、勝敗記入、スタメンと公式記録の配布などを行っています。大会期間中は、会場に足を運ぶことのできない多くの社会人野球ファンに向けて、より早く正確に情報をお届けできるよう、休む暇なく動いている姿を見かけました。


　普段ライバルチーム同士ではあるものの、大会運営のお手伝いで集まったときやプライベートでも野球の話はあまりせず、仕事の枠を超えて仲を深めていると話す小西さん。

「運営の合間に通常の業務もしないといけないのでバタバタしていますが、手伝いを通して野球部から離れた人たちとも再会、交流ができるので、仕事をしながら懐かしさも感じます。今後は時代に合った広報活動をして、社会人野球の良さが伝わるようにしていきたいです」

　と抱負も語ってくれました。


　今大会、惜しくも予選敗退してしまった日本製鉄広畑のマネジャーを務める園田竜也さんは、

「昨年の日本選手権で8強入り、今年は8年ぶりに都市対抗出場も果たし、チームも盛り上がっていたので、正直複雑です。いつもは都市対抗には出場できないけど日本選手権には出場していたので、シーズンをうまく締めくくれない気持ちはあります」

　と悔しさをにじませながらも、11日間ある大会期間中9日間、大会運営のお手伝いに参加する予定で、大会を陰ながら盛り上げていました。

　都市対抗同様、大きな大会を滞りなく運営するために、そして社会人野球のさらなる発展のために、見えないところでは多くの方が全力で盛り上げています。

　彼らがせわしなく動いている姿を球場内で見かけたときは、ぜひ温かいエールを送ってあげてくださいね。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。

わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。