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盗塁王・金子侑司の今シーズン一番の盗塁とは?

 

本誌インタビュー撮影にて。フォトジェニックな選手でもある


 今季、2016年以来、2度目のパ・リーグ盗塁王に輝いた西武金子侑司。前回タイトル獲得時は53盗塁を稼いだが、今回は41盗塁と数自体は減少した。しかし、それでも満足感を得られているという。

 週刊ベースボール11月18日号の「タイトルホルダー・インタビュー」に登場しているが、そこで「今後もタイトルを獲りたいですが、盗塁王は自分勝手に考えて、無理やり走って獲るタイトルではないと思いますから」と偽らざる心境を喫にしている。

 いかに得点、勝利につながるか。“意味のある盗塁”が、いまの金子侑にとって最優先されるものなのだ。

本誌インタビュー撮影にて。カメラマンも「ポーズが決まるから撮影しやすかった」


 だから、「今季の一番の盗塁は?」と問うても次のような答えになる。

「盗塁って、その一瞬一瞬、その1個を決めるために必死。なので、『この盗塁はめっちゃうれしかったけど、この盗塁は、まあ普通かな』というのはありません。アウトになると、流れが変わってしまうリスクの大きいプレーなので、1つのスタートを切るのに、ものすごく勇気がいるんです。だから、『セーフ』と言われた瞬間、『良かった〜』と安心しますし、心からうれしい。僕にとっては、セーフになった全部の盗塁がベストです」

 来季また、どれだけ“意味のある盗塁”を積み重ねてくれるか楽しみだ。

文=小林光男 写真=幡原裕治
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