沖縄・国頭で行われている若手中心の日本ハムの秋季キャンプも最終クールに入ったが、メジャースカウトからのコメントで話題を集めた
万波中正のほかにも、もう1人注目してほしい選手がいる。
昨年秋のドラフトで成田高からドラフト6位で入団した田宮裕涼。裕涼と書いて「ゆあ」と読み、
谷口雄也を彷彿とさせる甘いベビーフェイスで女性人気を集め、キャンプでも多くの多くの黄色い声援を浴びている19歳の新進気鋭の捕手だ。
だが、いざグラウンドに立つと一変。誰もがまず目を奪われるのがその強肩。春季キャンプで見たときよりも送球の精度も確実に1ランク、2ランク上がっており、捕手陣の守備練習でもその肩の強さは頭1つ抜けている。球界では3年連続で日本一に輝いた
ソフトバンクの「甲斐キャノン」が全国的な知名度を獲得しているが、二軍のファイターズファンの間ではすでに「ユアキャノン」として定着しつつある。
プロ入団時から自身のストロングポイントに肩を挙げていた田宮。左打席からのシュアなバッティングにも定評があるだけに、あとは守備を含めた全体のレベルアップが昇格への近道となる。
まだあどけない、愛らしいマスクから想像もできない圧倒的な強肩ぶりを見せる「ユアキャノン」が一軍の舞台で大きな注目を浴びる日は、そう遠い未来ではないはずだ。
写真=BBM