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37歳・亀井善行、進化のワケ

 

今季は主に一番に座り、多くのチャンスを作り出した巨人亀井善行


 巨人の亀井善行が11月27日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸1億1000万円でサインした。来季はプロ16年目。38歳となるシーズンで初めて1億円の大台を突破し、「小学生のころからの夢でした。そこに乗せるまでに時間はかかりましたけれど、うれしいです。まだまだ現役は続くので、もっと上を目指して頑張ります」と表情は明るかった。

 ちなみに、16年目での大台初突破は2000年の村田真一の19年目(37歳)につぐスローペース。他球団に目を向けると、1989年にプロ20年目で1億円に達した門田博光オリックス、41歳)がいる。

 今季は131試合に出場、開幕は六番で先発出場したが、その後は五番に座り、5月下旬以降は主に一番を務めた。37歳にして2年連続3度目の規定打席に到達し、打率.284、128安打、13本塁打、55打点、9盗塁。10年前の27歳だった09年シーズン(134試合、打率.290、142安打、25本塁打、71打点、12盗塁)に迫る好成績に「年間を通して一軍にいることができて、試合に出続けたという点で、良かったと思います」と手応えを口にした。

 右翼守備でも再三の好守(守備率.995で失策は1つのみ)でチームを救い、5年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献。35歳を超えてから、年齢に抗うようにパフォーマンスを高めていることに関し、「若い時より動けている実感はあります。これまでケガや力不足で試合に出続けてきたわけではないからで、言葉は悪いですけど、その分、『錆びていない』から。いろいろ苦労も経験してきていますし、それも今、生かせているのかなと。まだまだやれるところを見せていきますよ」と頼もしい。

 中大の先輩でもある阿部慎之助が現役を引退し(巨人二軍監督に就任)、2020年は野手最年長となる。「今年以上の成績を残したいですね。来年は打倒ソフトバンク」と意気込む亀井に、週刊ベースボール別冊新春号『2019プロ野球シーズン総決算号』(12月4日発売予定)でインタビュー。プロ15年目の自身と、原辰徳監督が復帰した19年のジャイアンツを振り返りつつ、「日本一」を誓う来季に向けても話を聞いているので、お見逃しなく。

文=坂本 匠 写真=BBM
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