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DeNA今永昇太、米・最新施設でパワーアップへ

 

渡米前にMLBレッズのバウアーと野球談議をかわした今永


 レギュラーシーズンでは2年ぶりの2ケタ白星となる13勝をマークし、11月のプレミア12でも侍ジャパンの先発の軸としてフル回転だったDeNA今永昇太の上昇志向は、衰え知らずだ。

 12月7日から約2週間にわたり、チームメートの京山将弥らとともに、アメリカ・シアトルにある最先端トレーニング施設「ドライブラインベースボール」を訪れ、レベルアップを図る。同施設には、動作分析の専門家やトレーナーが常駐しており、モーションキャプチャーなどで解析されたデータを元に適切なフォームを身に付けることができる。特徴的なトレーニングとして最大2キロという重いボールを使ったトレーニングが有名で、2008、09年と2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したティム・リンスカム(元ジャイアンツなど)らが利用していたことでも知られている。

 1年前、今永はオーストラリアのウインターリーグに参加してスランプ脱出のきっかけをつかんだが、今オフはアメリカ・シアトルで新たな経験を積むこととなる。「今の僕はパワーだけで投げている感じでスタミナがない。ドライブラインで効率の良い投球フォームを探したい。引き出しを増やしたいですね」。

 12月4日には、「ドライブライン」に通い球速が増し、17年にインディアンスで17勝、今季はインディアンスとレッズで11勝を挙げたトレバー・バウアーがDeNAの二軍施設を表敬訪問をして、若手投手と交流を持った。今永は「ドライブラインでトレーニングする際に気をつけることは?」などメジャー通算70勝右腕に、積極的に疑問を投げかけた。

 バウアーは「ドライブラインは、まず“評価”することにある。それを受けてさまざまなプログラムが提案されるんだ。もし、メニューに疑問に感じたならトレーナーに質問してほしいし、合わなければやめればいい」とアドバイス。その上で「自分のピッチデザインを実現させてほしい」とエールを送った。

 来季の目標に「リーグ優勝」「16勝」「タイトル獲得」を掲げるベイスターズのエース左腕は、初上陸となるアメリカの地でさらなるパワーアップを目指す。

文=滝川和臣 写真=BBM
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