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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

燕のエース候補・奥川恭伸の新たな出発

 

注目度は抜群だ


 ヤクルトのドラフト1位ルーキーが入寮の際に持ち込んだのは、名将の著書だった。1月5日、埼玉・戸田寮に入寮した奥川恭伸は、星稜高の山下智茂名誉監督から贈られた元ヤクルト監督・野村克也氏の著書『野村克也 野球論集成』など3冊の本を持参したことを明かした。

「野球だけでなく、ほかのことも勉強されている方。本当にすごい人だと思っています」と奥川は野村氏に尊敬の念を抱いていた。これから野球漬けの毎日が始まるが、野球以外からもどん欲に吸収しようという意欲がにじみ出ていた。

 ドラフトでは3球団が競合した本格派右腕。その注目度は近年のドラフト1位と比べても突出している。それでも本人はしっかりと地に足を着けているようだ。

「(楽しみと不安は)半々くらい。いよいよ始まるというのは楽しみな気持ちです。投げることに関しては、ゆっくりやっていけばいいと思っています」

 一歩ずつ、着実に。黄金ルーキーの歩みがスタートする。

写真=BBM
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