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巨人の堀田賢慎、井上温大に期待される近未来の柱

 

ジャイアンツ寮内のスイングルームでカメラマンの要求に応えてシャドーピッチングを見せる巨人ドラフト1位ルーキーの堀田賢慎


 1月8日からの新人合同自主トレスタートを前に、巨人のルーキー8人(うち育成2人)が7日、ジャイアンツ寮に入寮した。緊張感を漂わせたプロの第一歩だったが、ここからは合同自主トレ、春季キャンプ、オープン戦、ペナントレース開幕と怒涛の日々が続く。まずはキャンプにケガなく万全の状態で入っていくことが重要だ。
 
 そんな新人8選手の中で、特に注目したいのがドラフト1位右腕の堀田賢慎(青森山田高)と、ドラフト4位の左腕・井上温大(前橋商高)の高卒(正確には卒業式はもう少し後)投手2人だ。

 チームの育成方針として、まずはプロ仕様の体づくりをメーンにしつつ、徐々に実戦へと入っていくことになるが、例えば昨年の戸郷翔征のように、体の強さと実力さえともなえば早い段階から二軍戦で出番を得ることも可能。そうして二軍で結果を残した戸郷は、シーズン終盤に一軍マウンド(しかも優勝に王手をかけた一戦で先発)に立ち、そこからCS、日本シリーズ登板と貴重な経験を積み、今季は一軍の先発ローテーションの一角に食い込むことが期待されている。

 堀田と井上には、そんな戸郷の後に続くことが期待されている。もちろん、デビューまでのスピードやプロセスはそれぞれで、焦る必要は少しもないのだが、若手の台頭はチームにポジティブな競争をもたらすことに加えて、球場にワクワク感を生み出す。先発ローテーションも固定はされておらず、若手にとってはチャンスと言えるだろう。

 ちなみに、堀田は最速151キロの力強い真っすぐが魅力の本格派で、井上はストレートとスライダーのコンビネーションを武器とする。利き腕もタイプも異なる2人がそろってローテ入りするときを楽しみに待ちたい。

文=坂本 匠 写真=小山真司
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