【中日2020予想投手スタッフ】
■先発
△大野雄大
柳裕也 △
小笠原慎之介 梅津晃大 △
笠原祥太郎 山本拓実 △
ロメロ ■中継ぎ
R.マルティネス △
福敬登 藤嶋健人 祖父江大輔 三ツ間卓也 又吉克樹 △
ゴンサレス◎
■抑え
△
岡田俊哉 ※△は左投げ、◎は新加入
昨季のチーム防御率は3.72とまずまずに思えるが、544失点は12球団最少だった。2018年は654失点に防御率4.36だったから、劇的に改善したといえる。やはり最優秀防御率のタイトルを獲得した大野雄大、11勝を挙げた柳裕也が、1年間先発ローテーションを守り通したことが大きかった。さらに山本拓実や梅津晃大ら、若手が台頭したこともプラス要素。ローテーションの駒はそろいつつあり、上記に挙げた以外にも
吉見一起や
山井大介らベテランもいる。
抑えは岡田俊哉の予定だが、血行障害を抱えた過去があり、春先の起用には不安がある。さらに中継ぎは昨季の最優秀中継ぎ投手の左腕・
ロドリゲスが退団。岡田を抑えに回すとなると、中継ぎ左腕では福敬登にかかる負担が増えるだろう。新助っ人左腕のゴンサレスには、シーズンを通してフル回転の活躍が望まれる。中継ぎ右腕は藤嶋健人、祖父江大輔らがおり盤石だ。
谷元圭介や又吉克樹の経験値も頼りになる。
大谷翔平(エンゼルス)、
藤浪晋太郎(
阪神)と並んで“高校ビッグ3”と称されるもケガのため17年から育成選手になっていた
浜田達郎が支配下登録を勝ち取り、昨季は不整脈で調整を余儀なくされた笠原祥太郎も、今季は本来の力を取り戻せるだろう。血行障害の手術を受けた
鈴木翔太が復活し、度重なるケガに苦しんでいる
石川翔がヴェールを脱ぐことになれば、さらに強固になる。投手王国を再建し、「守り勝つ野球」で頂点を目指す布石は、すでに打てている。
写真=BBM