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ストーブリーグで「勝ち組」の意外な球団とは?

 

ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた菊池の残留は広島にとって大きい


 今オフは楽天ロッテの補強戦略が目立った。ロッテはソフトバンクから福田秀平、楽天から美馬学をいずれもFAで獲得に成功。福田は残留を認めていたソフトバンクを含めて6球団の争奪戦を制した。先発ローテーションの一角として計算できる美馬を獲得できたのも大きい。補強ポイントだった救援陣も一気に厚みが増した。元楽天のハーマン、広島でリーグ3連覇に大きく貢献した元ブリュワーズのジャクソンを補強。ドラフトも4球団が競合した大船渡高の最速163キロ右腕・佐々木朗希を、井口資仁監督が当たりクジを引き当てた。

 2013年以来7年ぶりのリーグ優勝を狙う楽天も負けていない。ロッテの鈴木大地をFA、実績十分の涌井秀章を金銭トレードでそれぞれ獲得。前パドレスの牧田和久は救援陣の柱になれる。ロッテにFA移籍した美馬の人的補償で加入した酒居知史も先発、中継ぎができる心強い存在だ。

 一方で、セ・リーグは外国人の補強以外で目立ったニュースが少なかった。巨人は昨季15勝をマークして最多勝、最高勝率、最多奪三振と「投手3冠」でリーグ優勝に大きく貢献した山口俊がポスティングシステムでMLB・ブルージェイズに移籍、侍ジャパンで四番を務めたDeNAの主砲・筒香嘉智も同システムでMLB・レイズに移籍した。ヤクルトも来日通算288本塁打のバレンティンがソフトバンクに移籍。主力が退団し、どうカバーするかがチームの命運を握りそうだ。

 その中で、広島は思い描いた最高の結果になったと言えるだろう。FA権を保有していた會澤翼野村祐輔長野久義と投打の主力が全員残留。メジャー・リーグでのプレーを目指していた菊池涼介もポスティングシステムでの移籍を断念し、新たに4年契約で残留を決めた。菊池の心情を考えると球団は素直には喜べないかもしれないが、今季まで7年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた守備力はほかの選手で穴埋めできないほど貢献度が高い。

 ドラフト1位で単独指名に成功した大学No.1右腕の明大・森下暢仁も先発ローテーションで稼働する可能性が十分。佐々岡真司新監督の下、2年ぶりのV奪回へ投打ともに充実した戦力がそろった。ド派手な戦力補強をしていないため目立たないが、広島がストーブリーグの「勝ち組」であることは間違いない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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