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田淵幸一氏、稲葉篤紀侍ジャパン監督の登場で祝宴ムードに包まれた法大野球部OB会

 

特別表彰で野球殿堂入りした田淵幸一


 法大野球部OB会(法友野球倶楽部)の2020年度総会が1月18日、東京都内のホテルで行われ、新年会では祝宴ムードに包まれた。

 同14日に田淵幸一氏が特別表彰で野球殿堂入り。壇上で花束が贈呈されると、感謝のメッセージを残した。

「生きている間にいただけて良かった。師と仰げる恩師がいてくれたからこそ、です。法政一高、法大を通じて指導を受けた松永(怜一)監督なくして、私はここに立つことはできません。今後、後輩にも私ができることは最大限、アドバイスしていきます。優勝回数は早稲田と並んで45回。もう1回、黄金時代を作っていただきたいと思います」

侍ジャパントップチームを率いる稲葉篤紀監督は、東京五輪へ向けて、法大野球部OB会から激励を受けた


 次に登壇したのは昨年11月のプレミア12で世界一に導いた稲葉篤紀監督、そして現場を強力サポートした侍ジャパン・山中正竹強化本部長(法友野球倶楽部会長)だ。今年は東京五輪イヤー。稲葉監督は先輩、同期、後輩から激励を受け、決意を新たにした。

「2008年の北京五輪では田淵コーチの下でプレーしましたが(4位で)悔しい思い出しかない。あれから12年。野球が復活するタイミングで監督をさせていただき、期待の大きさを感じています。東京五輪で金メダルを獲得することは、野球界にとって大事なこと。山中強化本部長と力を合わせて金メダルを取りたい」

 実はOB会では1年前から、稲葉監督へ出席の打診をしていたが、代表監督に加えて、日本ハムの要職(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)にも就いており、多忙な立場にある。一度は「欠席」の返事ではあったが再度、スケジュール調整して2日前になって、ようやく出席が可能となったという。4年間、育ててもらった法大への思いが強かったのだ。

 田淵氏は大学4年間で得た財産を「仲間」と言った。稲葉監督にとっても久しぶりの再会があり、英気を養った様子であった。

文=岡本朋祐 写真=BBM
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