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セ・リーグ6球団 キャンプで最注目の若手有望株は?

 

中日ドラゴンズ



 一軍キャンプに抜てきされた、根尾昂に注目だ。1年目の昨季は遊撃手としてファームで85試合に出場したが、打率.210、24失策と思うような結果を残せなかった。昨季の春季キャンプは新人合同自主トレ中にふくらはぎを痛め、二軍スタート。しかし、今季は万全の状態で迎えることができる。オフは大阪桐蔭高の先輩でもある平田良介と自主トレを行い、成長の糧にした。初めての一軍キャンプでは、外野守備にも挑戦しながら一軍で戦力になることを目標に掲げる。いまだ真価を発揮できていない4球団競合のドライチが、勝負をかける春になる。

読売ジャイアンツ



 亀井善行炭谷銀仁朗坂本勇人丸佳浩と、ベテラン主力組が久々に復活したS班(本体とは離れての独自調整が許されている)でキャンプを迎えることで、チャンスを手にしたのが育成1位新人内野手の平間隼人だ。球団で育成新人が一軍キャンプメンバーに入るのは初めてのこと。2019年に四国王者となった徳島(5シーズンプレーも一度は野球から離れて電気工事士として働いた経験も)で主将を務め、50メートル5秒9の俊足で盗塁王(69試合で43盗塁)にも輝いた。徳島→巨人では今季から背番号「0」を背負う増田大輝がおり、同じく守備と足を武器にするタイプ。その道を極められれば、ベンチにいて、これほど心強い存在はない。「アピールして支配下を最短でもらう」と頼もしい。

横浜DeNAベイスターズ



 ルーキーイヤーの昨季、伊藤裕季也は8月に一軍に昇格すると自慢の長打力を見せつけた。21試合出場で打率.288、4本塁打、7打点とまずますの成果を収めた。シーズン通して一軍プレーが期待される今季は、キャンプインから全力でアピールしていきたい。本人もポジションを奪う立場であることは十分に理解しており、オフには6キロの減量に成功。シャープになった体がレギュラー奪取を誓う。佐野恵太細川成也らと並び、筒香嘉智の穴を埋める和製スラッガー候補として春季キャンプでは目が離せない存在だ。

阪神タイガース



 昨季、開幕先発ローテーションの6番手として、先発枠に入った浜地真澄。期待されながらも結果を残せず、この1試合のみの先発に終わり以後は中継ぎとなった。結局、21試合に登板し2勝1敗0S0H、防御率6.11に終わったが、その浜地が進化を目指して千賀滉大ソフトバンク)や菅野智之(巨人)の自主トレに参加。体のこと、トレーニングのこと、気持ちの持ち方など超一流に触れ進歩を見せ始めている。目標は「2ケタ勝利」。ひと回り大きくなった浜地の春季キャンプでの取り組みが注目される。

広島東洋カープ



 大卒ルーキー3人の一軍キャンプスタートが決まった広島では、やはりドラフト1位の森下暢仁の動きが注目される。新人合同自主トレでは、キャッチボールだけで「素晴らしい」と佐々岡真司新監督をうならせたが、今のところ、「ブルペンには入ろうと思ったときに入ればいい」と、周囲に踊らされることもなく、マイペースの調整をしている。2月9日に予定されている紅白戦での登板プランもあるようだが、実現するかどうかは今後の調整次第だろう。いずれにしても、期待は先発ローテーション入り、さらには新人王と大きい森下だけに、焦ることなく、しっかりと、キャンプ、オープン戦を通じて調子を整え、開幕を迎えてほしいものだ。


東京ヤクルトスワローズ



 村上宗隆とともに将来の主砲と期待される燕の「きんに君」。ルーキーイヤーとなった昨季は、35試合に出場して打率.289、5本塁打、14打点の成績を残した。才能の片りんを見せたと言えるが、「全然満足していない。もっといっぱい試合に出て、もっと打ちたかった」と、本人は反省の弁を残している。1月にはアメリカ・ロサンゼルスで行われた青木宣親の自主トレに参加し、公私でプロフェッショナルの姿勢を学んだ。新シーズンへ向けて「30本打てるように」と意気込んでおり、バレンティンが抜けた穴を埋めるべく、持ち前の長打力に磨きをかける。

写真=BBM
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