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C.C.メルセデスに続くのは?

 

1月22日の練習後、取材に応じた写真右からN.ディプランとE.ウレーニャ


 C.C.メルセデスに続くのはだれか。

 1月22日、巨人に育成選手として新たに加入したN.ディプラン(投手、25歳)と、E.ウレーニャ(内野手、20歳)がジャイアンツ球場で初練習を行った。前日に来日したばかりで、ランニング、キャッチボール、ノックなど軽めの調整にとどまったが、寒空の下、まずは元気な姿を見せている。

 両選手ともに昨年11月にドミニカ共和国(どちらも同国出身)で行われた海外トライアウトに合格し、今回の契約を勝ち取っているが、入団の経緯は2016年にテスト合格したメルセデスと同じ。そのメルセデスは18年途中に支配下昇格、加入から昨季までの3シーズン(一軍は1シーズン半)で13勝(35試合)を挙げ、今季も先発ローテーションの柱の1人に計算されている。当然、ディプランとウレーニャにも「ファームで下積み→支配下昇格→一軍戦力」の左腕が通った道を歩むことが期待されているが、どのような成長を見せてくれるだろうか。

 彼らの特徴(自己アピール)も見ていこう。まず、右腕のディプランは最速161キロをマークした経験のあるスピードボールが武器。メルセデスとは同郷で加入に際し、アドバイスも受けたと言うが、ゆくゆくは大谷翔平(エンゼルス)が日本ハム時代に記録した日本最速の165キロを「何とか狙いたいですね」と力強い。一方のウレーニャは、トライアウトで411フィート(約125メートル)の場外弾を放ったパワーが持ち味の内野手で「遠くに飛ばすところがポイント」とともに、パワーを連呼。いずれも一芸に秀でた選手で、長所を伸ばし、精度を高めていくことが求められている。

 ちなみに育成の外国人選手には19年入団のR.ラモス(投手)、I.モタ(外野手)がおり、なかでもモタはジャイアンツ球場のバックスクリーン上部に直撃する特大アーチを放つなど、破壊力、飛距離はケタ違い。入団1年目の昨季は二軍で22試合に出場し、打率.313、1本塁打、6打点とまずまずで、あとは変化球への対応と守備が課題だが、面白い存在であることは間違いない。支配下昇格をめぐる外国人選手たちの争いにもぜひ、注目してほしい。

文=坂本 匠 写真=大泉謙也
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