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2019年シーズンに支配下登録を勝ち取った育成選手は何人いた?

 

 2020年2月8日現在の育成登録選手は134人。今後が期待される若手だけでなく、西武高橋朋己といった復活を目指すベテランなど個性あふれるメンツがそろっており、どの選手が早々に支配下登録を勝ち取るのか注目だ。では、昨シーズンの「育成から支配下登録を勝ち取った選手」は何人だったのかご存じだろうか?

2019年は116人中19人が支配下登録



 2019年シーズンに育成選手登録された人数は116人(引退試合出場のために育成契約を結んだ中日岩瀬仁紀荒木雅博を除く)。育成選手が最も多いのが巨人で25人、次いでソフトバンクの24人だった。反対に少ないのが日本ハムで2人。ヤクルトも3人と少なかった。

 この116人のうち、登録期限の7月31日までに支配下登録を勝ち取ったのは以下の19人だ。

齊藤誠人(西武)

川原弘之(ソフトバンク)
周東佑京(ソフトバンク)
オスカー・コラス(ソフトバンク)

ルシアノ・フェルナンド楽天
ルイス・ヒメネス(楽天)
寺岡寛治(楽天)
由規(楽天)

神戸文也オリックス
本田仁海(オリックス)
張奕(オリックス)

堀岡隼人(巨人)
山下航汰(巨人)
加藤脩平(巨人)
坂本工宜(巨人)

中川虎大DeNA

片山雄哉阪神

フアン・サンタナ広島
エマイリン・モンティージャ(広島)

 球団ごとに見ると楽天と巨人がともに4人で最多。次にソフトバンクとオリックスの3人となっている。また、ポジションで見た場合は、投手が19人中10人。投手は消耗が激しく駒不足になりやすいポジションなので、それだけ新しい戦力が必要なのだろう。

 ちなみに、19人中11人が、登録期限月である7月に登録されている。この時期は駆け込みトレードも多く発生する時期だが、育成からの昇格も期限ぎりぎりになってからが多いようだ。

支配下登録を勝ち取った後に成功をつかんだ選手は?


楽天・由規


 支配下登録されたとしても基本は二軍でのプレーが中心で、一軍でのプレー機会を得るのはそう簡単ではない。しかし、その少ないチャンスをモノにしたのがソフトバンクの周東佑京だ。

 3月に支配下登録されると、故障者が相次いだチーム事情から4月に一軍に昇格。初めてスタメンに起用された試合でいきなり4打点を挙げる活躍を見せ、見事に一軍に定着した。また、チームトップの25盗塁を記録した足の速さを買われ、WBSCプレミア12に出場する日本代表にも抜擢。育成から一躍スターダムに登り詰めたのだ。

 投手では、オリックスの神戸文也とソフトバンクの川原弘之がともに一軍で19試合に登板。2020年は一軍定着を目指したいところだ。楽天の由規も、支配下登録後に復活の一軍マウンドを踏んでおり、2020年は勝負の1年になるだろう。

 2019年シーズンに支配下登録された育成選手は116人中19人。果たして2020年は何人が育成から支配下登録されるのだろうか。また、周東と同じように育成から大きく飛躍する選手が出てくるのかにも注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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