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2020春季キャンプ

ロッテの前”ドラ1・藤原恭大がさらなる期待を集める理由

 

藤原はキャンプで確かな手応えをつかみつつある


 ロッテの石垣島春季キャンプ第2クール3日目のメーンは台湾・楽天モンキーズとの交流戦。ロッテが20対4と大勝した今季初の対外試合では、チームの未来を担う若手が躍動した。

 まず魅せたのはドラ3ルーキーの高部瑛斗だ。初回の左前打から香月一也の適時打で先制のホームを踏むと、2回二死満塁の好機では左中間に走者一掃の三塁打。東都リーグ二部の最多安打記録を更新した自慢のバットコントロール&スピードという自身の武器をまとめてアピールすると、鉄壁を誇る内野守備がウリのドラ5・福田光輝は初打席で三塁打を放ち、第4打席では“12球団新人1号”となる本塁打を右中間席へ運んだ。

 仕上げは昨年のドラ1・藤原恭大だ。9回二死一、二塁、カウント3ボールとなっても“待つ”という発想はなかった。「完ぺきだった」という打球は右中間の芝生に突き刺さり、4安打3打点1盗塁とこの日の主役に躍り出た。

 今オフはバッティングをイチから見直した。持ち前のフルスイングはそのままに、逆方向を意識しながら「内側からボールをたたく」イメージを持つことで、格段にミスショットが減っている。昨季のような終始、張り詰めた表情ではなく、このキャンプでは柔らかな笑顔が自然に浮かんでいるのは確かな手応えを感じているからだろう。

 昨季は高卒新人にして開幕スタメン&初安打というド派手なデビューを飾ったものの、終わってみれば二軍戦でも打率.227とプロのカベに苦しんだ。それでも周囲の期待値が上がり続けているのは、チームの外野陣の高齢化が叫ばれて久しいからでもある。

 残念ながら、猛アピールに成功した高部は試合中に右手有鈎骨を骨折し、一定期間の離脱は確定的な状況となってしまった。であれば、荻野貴司角中勝也、FA加入の福田秀平清田育宏と主力が30代ぞろいの外野陣を下から突き上られるのは藤原しかいない。

「イメージのバッティングに近づいている。やっていることは間違いじゃない。相手のレベルが上がっても対応できるようにやっていきたい」としっかり前を見据えている“元”黄金ルーキー。ドラ1の佐々木朗希がキャンプの話題をさらう中で、“前”ドラ1が逆襲を誓っている。

写真=千葉ロッテマリーンズ提供

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週刊ベースボール編集部

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