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「貯金11」の山口の穴をどう埋める? 巨人の先発陣のキーマンは

 


 巨人の連覇のカギを握るのが先発陣だ。とりわけ、昨オフにポスティングシステムでメジャー・リーグ(MLB)のブルージェイズに移籍した山口俊の穴を埋めるのは容易ではない。昨年26試合登板で15勝4敗、防御率2.91。最多勝、最多奪三振、勝率1位の3冠獲得でリーグ制覇の原動力になった。

 昨季の主な先発投手の成績は以下の通りだ。

山口俊   15勝4敗 防御率2.91
菅野智之  11勝6敗 防御率3.89
メルセデス  8勝8敗 防御率3.52
桜井俊貴   8勝6敗 防御率4.32
高橋優貴   5勝7敗 防御率3.19
今村信貴   3勝2敗 防御率4.08
戸郷翔征   1勝0敗 防御率2.08

 絶対的エースの菅野は度重なる腰痛で戦線離脱するなど苦しんだ。状態が万全であれば、最低でも貯金10がノルマとなる。目標に掲げる20勝に到達すれば、リーグ連覇にグッと近づく。チームの命運を握るキーマンであることは間違いない。この菅野とともにエース格として期待されるのが、韓国・SKから獲得したエンジェル・サンチェスだ。昨季は韓国球界で17勝5敗、防御率2.62をマーク。最速158キロの直球は球質が重く、昨季は165イニング投げてわずか2本塁打しか浴びていない。MLB球団も獲得に乗り出すなど評価が高かった。韓国球界から移籍して成功を収めた好例として、ヤクルト、巨人で最多勝を計2度獲得したセス・グライシンガーがいる。サンチェスも期待どおりの活躍ができるか注目される。

 不安が残るのが3番手以降だ。左腕・メルセデスは来日2年目の昨年に8勝をマークしたが、スタミナ面が課題で中盤の5、6イニング以降に息切れする場面が目立った。球の質は申し分ないだけに持続力がポイントになるが、左ヒジ違和感で8日からファーム調整中だ。15年ドラフト1位の桜井は入団以降伸び悩んでいたが、救援から先発に再転向した昨季は自己最多の8勝をマーク。新人で5勝を挙げた左腕・高橋とともに存在感を示したが、今季は相手球団も研究してくる。マークが厳しくなる中で結果を残せるか。また、昨季は救援で55試合に登板した田口麗斗も先発候補だ。16年から2年連続2ケタ勝利をマークするなど実績十分。今季は先発再転向を志願しており、起用法が注目される。

 高卒1年目で昨季プロ初勝利を飾った戸郷、高卒4年目の大江竜聖高田萌生楽天から昨季途中に移籍した24歳右腕・古川侑利など若手に楽しみな素材が多い。潜在能力は投手陣屈指の畠世周、背水の陣の宮國椋丞も先発ローテーション入りを虎視眈々と狙う。キャンプ、オープン戦で先発の枠を巡り、激しい競争が繰り広げられそうだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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