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キャンプで評価を急上昇させている巨人の若手選手は?

 


 巨人で先発開幕ローテーションが確定しているのは開幕投手が決定している菅野智之のみ。残り「5枠」をかけた熾烈な争いが繰り広げられる中、日に日に評価を上げているのが2年目の戸郷翔征だ。2月9日の紅白戦では紅組の先発に指名され、2回を3安打無失点。「自分の持ち味である真っすぐで三振を取ってやろう」と好調を維持していた三番・モタからは空振り三振を奪った。

 試合後には直球の状態が悪かったことを明かしたが、その直球で勝負する度胸もセールスポイントの一つ。後ろでは本塁ベース裏には首脳陣が陣取っていても「後ろで原監督が見ていたので、そこに見せてやるぞという感じでした」と緊張するどころか、自らを売り込む機会ととらえた。宮本和知投手チーフコーチも「真っすぐ狙いのモタに、あえて真っすぐでいった。負けん気の強さというか。2ケタ勝利が見えた気がする」とまで賛辞を並べた。

 1月の自主トレは山口に初帯同。沖縄や鳥取で寝食をともにした。「脱力投法」を勧められ、投球フォームも微調整。昨年は左足を上げたときに腰の高さにあったグラブを胸付近で構える。「感覚的には悪くないです」と実戦でも手応えをつかみつつある。2月1日から14日までキャンプが開かれた宮崎は戸郷の地元。一際大きな歓声を浴び「たくさん応援してもらってありがたいですし、応えられるように頑張りたい」と力に変えていた。

 同日に白組の先発として戸郷と投げ合った高橋優貴も、開幕先発ローテに名乗りを挙げている。2回1安打無失点に抑え「精度はまだまだ改善しないといけません。球(直球)の強さはよくなった」と調整は順調にある。昨季15勝を挙げた山口俊の抜けた穴を埋めるのは容易ではないが、枠が空いたことで競争は活性化している。メルセデスに新戦力のサンチェスや、昨季8勝の桜井俊貴、先発再転向の田口麗斗鍬原拓也も控える。中継ぎでは澤村拓一古川侑利も調子は上向きにある。

 野手では育成のモタの評価が急浮上している。好調ぶりが目に留まり、8日の紅白戦で紅組の「三番・左翼」でスタメン出場。3安打2打点と期待に応え、14日からの一軍の沖縄キャンプ行きの切符を手にした。「昨年は気持ちの面ですべての試合で同じ気持ちで臨めなかった。今年は同じ姿勢で臨めるようにしています」とメンタル面の改善にも着手。昨年も川崎市のジャイアンツ球場の中堅上に掲げられたスコアボードを破壊する推定飛距離140メートル弾を放った長打力が光った。

 チームのキーになりそうなのが一塁手。現状で正一塁手はおらず、キャンプ前には原辰徳監督が中島宏之北村拓己山下航汰の名を挙げた。だが、山下はキャンプ前に下半身を負傷。北村は紅白戦での好機を生かせず、二軍に降格した。中島は9日の紅白戦で実戦初安打となる右中間二塁打を放つなど、存在感を示した。捕手の大城卓三の打力を買い、一塁で起用することも考えられる。外野の亀井善行陽岱鋼も一塁の守備練習を始めている。頭角を現すような若手の出現も待たれる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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