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12球団各チームでどこの高校・大学出身者が多い?

 

 一つのチームに同じ高校や大学の出身者が複数在籍することは少なくない。例えば、2018年の西武には大阪桐蔭高校出身の選手が4人いたこともある。では、今シーズンの「同じ高校・大学出身者が最も多く在籍するチーム」はどこなのだろうか?

トップは同校出身者が5人いるあのチーム……



 2020年2月14日時点での各球団の所属選手の出身校を調べ、「同じ高校・大学出身の選手」が多く在籍する順にまとめてみた。

日本ハム、広島……5人

 同校出身者が最も多く在籍するチームは、日本ハムと広島が同数で並んだ。日本ハムは近藤健介淺間大基万波中正樋口龍之介高濱祐仁と、名門・横浜高の出身選手が5人在籍。杉谷拳士など帝京高の出身者が多いイメージのある日本ハムだが、実は横浜高出身者が最多なのだ(帝京高出身は4人)。

 広島は野村祐輔、中村奨成白濱裕太中田廉上本崇司と、広陵高校の出身者が5人いる。地元の強豪校ということで、偉大なレジェンドである金本知憲(東北福祉大を経て入団)など、これまでにも多くの卒業生がカープに入団しており、現在も同校の卒業生が最多となっている。


●巨人、阪神中日ヤクルト、西武、楽天ロッテ……4人

 巨人や阪神など7球団が「4人」で並んだ。巨人は亀井善行、澤村拓一鍵谷陽平鍬原拓也の中大と菅野智之大城卓三田中俊太中川皓太の東海大出身選手が最多タイ。阪神は明大出身者が最も多く、糸原健斗高山俊荒木郁也坂本誠志郎が同大学の出身。特に高山と荒木は日大三高から明大と、同じ道を歩んで阪神に入団している。

 中日は地元の名門校・東邦高の出身者が4人在籍。藤嶋健人石川昂弥丸山泰資石田健人マルクが同校出身だ。ヤクルトは履正社高の出身者が最も多い。山田哲人はよく知られているが、それ以外では寺島成輝宮本丈中山翔太が履正社高の出身だ。

 西武は大阪桐蔭高……ではなく、実は富士大出身者が最多。外崎修汰佐藤龍世多和田真三郎山川穂高の4人だ。この中で多和田と山川は高校も同じ中部商高。ちなみに、大阪桐蔭高出身は2018年までは4人で最多だったが、浅村栄斗がFAで楽天に移籍したため1人減って3人となっている。

 楽天は横浜高出身選手が最多。藤平尚真下水流昂渡邊佳明に加え、涌井秀章が新しく加入したためチーム最多の4人となった。ロッテは大阪桐蔭高出身者が最も多く、江村直也香月一也藤原恭大福田光輝の4人が同校出身者だ。


DeNA、ソフトバンク、オリックス……3人

  DeNAは横浜高と法大の出身者が共に3人いる。横浜高は石川雄洋乙坂智倉本寿彦。法大は石田健大三嶋一輝三上朋也の3人だ。ソフトバンクは亜大の出身者が最多。松田宣浩、東浜巨高田知季が亜大出身だ。

 オリックスは大阪桐蔭高、敦賀気比高、横浜隼人高の出身選手が各3人いる。大阪桐蔭高が澤田圭佑中田惟斗山足達也。敦賀気比高が吉田正尚山田修義山崎颯一郎。横浜隼人高が宗佑磨佐藤一磨左澤優となっている。

 同じ高校・大学の出身選手が多いチームを並べてみると、各チームの特徴が分かって面白い。例えば、広島と中日は地元の高校から多く獲得するチーム、巨人と阪神は大学出身選手に重きを置いているなど、差はわずかではあるが、チームの個性が見えてくる。また、横浜高と大阪桐蔭高の影響力がどれだけ大きいのかも如実に分かる結果となった。

 現時点では日本ハムと広島が最多だが、今後のトレード次第でその数が変わる可能性もある。補強期限を超えた段階ではどのように変動しているのかにも注目したいところだ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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