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ソフトバンクに故障者続出 それでも「大本命」は揺らがない

 


 3年連続日本一のソフトバンクに故障者が続出している。キャンプ初日にエースの千賀滉大が右ふくらはぎの張りで別メニュー調整に。昨季36試合登板と救援で頭角を現した椎野新が右肩の違和感、2017年ドラフト1位右腕・田中正義が右ヒジの違和感で相次いで離脱した。

 投手陣は負の連鎖が止まらない。左のエースと期待される大竹耕太郎が左ヒジの張り、昨季12勝で新人王に輝いた高橋礼も左太もも裏の軽度の肉離れで戦線離脱した。昨年自己最多の45試合登板で17ホールドをマークした高橋純平も股関節の張りを訴えて一時、別メニュー。野手もドラフト2位ルーキーの海野隆司が右ヒジ関節炎で離脱。ベテランの内川聖一も左ヒザ関節炎で別メニューとなってから、ようやく打撃練習を再開したところだ。

 最も心配されるのが「右ヒジ内側側副靱帯一部損傷」で開幕が絶望となった甲斐野央だろう。昨年は65試合登板で2勝5敗26ホールド8セーブと救援陣の屋台骨を支えた。「侍ジャパン」の一員としてプレミア12の優勝にも貢献。今季も「勝利の方程式」の一角で期待され、本人も東京五輪を目指していただけに長期離脱となれば大きな痛手になる。

 春季キャンプだけで9人が故障する異常事態。しかも投手陣は7人で、いずれも主力として稼働してもらわなければいけないメンバーだけに首脳陣も頭が痛いだろう。昨年11月に右ヒジの手術を行い、リハビリ組で調整中の武田翔太も戦列復帰は5月以降になる見通しだ。だが、練習を視察した他球団のスコアラーは警戒を緩めない。「ソフトバンクは主力が抜けても次から次に良い選手が出てくる。選手層の厚さが他球団と違います。エースの千賀、高橋純平は順調に回復して開幕には間に合うでしょうし、高橋礼も開幕に間に合うか微妙ですが重傷というほどではない。一軍経験は少ないですが、ファームに楽しみな若手や新人が多いので故障者が続出しても大きな影響はないと思います」。

 他球団で主力級にこれだけ故障者が出れば緊急事態だが、ソフトバンクはそれを感じさせないのが強さの所以かもしれない。毎年主力が故障しても代役で抜てきされた選手がその穴を補って余りある活躍で、強さを保ち続けるのが伝統になっている。今年もチームの危機を救うシンデレラボーイが誕生する可能性は十分にある。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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