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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

広島の抽選券配布に疑問符

 

マツダ広島


 マツダ広島で行われるプロ野球の公式戦チケットは、3月1日から球場窓口で購入できる。ただし、抽選で選ばれた1200人のみがその権利を持つ(インターネット販売は3月2日から)。その1200人を決定するための抽選券を、2月23日にマツダ広島で配布したのだが、これが例年とんでもなく混雑する。

 球団ホームぺージには「お越しの際には、新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症予防のため、周りの方との距離を大きく(出来れば2m以上)空けていただきますようお願いいたします。くしゃみや咳の際には、マスクやハンカチ等を使用し、口や鼻を抑える「咳エチケット」にご協力ください。体調管理にご留意いただき、ご来場の判断をお願いいたします。球場内で体調が優れなくなった際には、お近くのスタッフにお声がけください。なお、当日スタッフはマスク、手袋を着用して対応させていただきます」(原文ママ)と書かれている。だが、現実にはものすごい人混みで、周囲と2メートル以上も距離など取れない。それに、そんなことをすれば、あっという間に広島駅を越える大行列になるだろう。

 以下は記者個人の感想だが、「日本各地で感染者が続出し、あらゆるイベントが中止や延期に追い込まれているのに、わざわざ人を集めるなんて感染者を増やすだけじゃないか」と思わざるをえない。いまやチケットはインターネット販売が主流。わざわざコンビニなどで発券しなくても、スマホの専用アプリにチケット情報を入れておけば入場できるシステムを採用している球場だってある。

 こんなに便利な時代なのだから、わざわざアナログな方式で危険を冒さなくてもいいではないか。オンラインで抽選を申し込んで結果を発表、オンラインでチケット購入。これなら誰も危険にさらされない。この機会に、抽選券の配布や窓口での優先販売を見直してはどうか。

文=依田真衣子 写真=BBM
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