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開幕投手はエースの証し! ではその年の投手タイトルを獲得できたのは?

 

 まだオープン戦が始まったところだが、すでに巨人阪神広島中日西武楽天ロッテ日本ハムオリックスの9球団が開幕投手を発表。ロッテの美馬学が、FA移籍初年度でいきなり開幕投手に指名されて話題になったが、それだけ開幕投手は責任が重いもの。エースの証しともいえる。では、開幕投手を任された投手のうち、その年のタイトルを獲得した選手は何人いるのだろうか?

開幕投手がタイトルを獲得するチームとそうでないチームとの差が大きい


 現在のチーム体制となった2005年以降、各チームの開幕投手とその年の成績、獲得タイトルを以下にまとめてみた。

巨人・菅野智之


●巨人
2005年 上原浩治 27試合9勝12敗 防御率3.31
2006年 上原浩治 24試合8勝9敗 防御率3.21
2007年 内海哲也 28試合14勝7敗 防御率3.02
2008年 高橋尚成 23試合8勝5敗 防御率4.13
2009年 セス・グライシンガー 25試合13勝6敗 防御率3.47

2010年 内海哲也 27試合11勝8敗 防御率4.38
2011年 東野峻  31試合8勝11敗 防御率3.47
2012年 内海哲也 28試合15勝6敗 防御率1.98
2013年 宮國椋丞 17試合6勝7敗 防御率4.93
2014年 菅野智之 23試合12勝5敗 防御率2.33【最優秀防御率】

2015年 菅野智之 25試合10勝1敗 防御率1.91
2016年 菅野智之 26試合9勝6敗 防御率2.01【最優秀防御率、最多奪三振】
2017年 マイルズ・マイコラス 27試合14勝8敗 防御率2.25【最多奪三振】
2018年 菅野智之 28試合15勝8敗 防御率2.14【最優秀防御率、最多勝利、 最多奪三振、沢村賞】
2019年 菅野智之 22試合11勝6敗 防御率3.89

横浜・三浦大輔


DeNA
2005年 三浦大輔 28試合12勝9敗 防御率2.52【最優秀防御率】
2006年 三浦大輔 30試合8勝12敗 防御率3.45
2007年 三浦大輔 28試合11勝13敗 防御率3.06
2008年 寺原隼人 41試合3勝9敗22セーブ 防御率3.30
2009年 三浦大輔 28試合11勝11敗 防御率3.32

2010年 スティーブン・ランドルフ 16試合2勝9敗 防御率4.25
2011年 山本省吾 21試合2勝11敗 防御率5.92
2012年 高崎健太郎 24試合7勝10敗 防御率3.20
2013年 藤井秀悟 21試合6勝5敗 防御率3.54
2014年 三嶋一輝  8試合1勝2敗 防御率10.88

2015年 久保康友 21試合8勝7敗 防御率4.12
2016年 井納翔一 23試合7勝11敗 防御率3.50
2017年 石田健大 18試合6勝6敗 防御率3.40
2018年 石田健大 23試合3勝7敗 防御率4.97
2019年 今永昇太 25試合13勝7敗 防御率2.91

阪神・井川慶


●阪神
2005年 井川慶  27試合13勝9敗 防御率3.86
2006年 井川慶  29試合14勝9敗 防御率2.97【最多奪三振】
2007年 下柳剛  25試合10勝8敗 防御率4.11
2008年 安藤優也 25試合13勝9敗 防御率3.20
2009年 安藤優也 28試合8勝12敗 防御率3.90

2010年 安藤優也 19試合2勝3敗 防御率7.27
2011年 能見篤史 29試合12勝9敗 防御率2.52
2012年 能見篤史 29試合10勝10敗 防御率2.42【最多奪三振】
2013年 ランディ・メッセンジャー 30試合12勝 8敗 防御率2.89【最多奪三振】
2014年 能見篤史 26試合9勝13敗 防御率3.99

2015年 ランディ・メッセンジャー 29試合9勝12敗 防御率2.97
2016年 ランディ・メッセンジャー 28試合12勝11敗 防御率3.01
2017年 ランディ・メッセンジャー 22試合11勝5敗 防御率2.39
2018年 ランディ・メッセンジャー 28試合11勝7敗 防御率3.63
2019年 ランディ・メッセンジャー 14試合3勝7敗 防御率4.67

広島・前田健太


●広島
2005年 黒田博樹 29試合15勝12敗 防御率3.17【最多勝利、最多奪三振】
2006年 黒田博樹 26試合13勝6敗 防御率1.85【最優秀防御率】
2007年 黒田博樹 26試合12勝8敗 防御率3.56
2008年 大竹寛  28試合9勝13敗 防御率3.84
2009年 コルビー・ルイス 29試合11勝9敗 防御率2.96【最多奪三振】

2010年 前田健太 28試合15勝8敗 防御率2.21【最優秀防御率、最多勝利、最多奪三振、沢村賞】
2011年 前田健太 31試合10勝12敗 防御率2.46
2012年 前田健太 29試合14勝7敗 防御率1.53【最優秀防御率】
2013年 ブライアン・バリントン 28試合11勝9敗 防御率3.23
2014年 前田健太 27試合11勝9敗 防御率2.60
2015年 前田健太 29試合15勝8敗 防御率2.09【最多勝利、沢村賞】
2016年 クリス・ジョンソン 26試合15勝7敗 防御率2.15【沢村賞】
2017年 クリス・ジョンソン 13試合6勝3敗 防御率4.01
2018年 野村祐輔 20試合7勝6敗 防御率4.22
2019年 大瀬良大地 26試合11勝9敗 防御率3.53

中日・川上憲伸


●中日
2005年 川上憲伸 25試合11勝8敗 防御率3.74
2006年 川上憲伸 29試合17勝7敗 防御率2.51【最多勝利、最多奪三振】
2007年 川上憲伸 26試合12勝8敗 防御率3.55
2008年 川上憲伸 20試合9勝5敗 防御率2.30
2009年 浅尾拓也 67試合7勝9敗33ホールド 防御率3.49

2010年 吉見一起 25試合12勝9敗 防御率3.50
2011年 マキシモ・ネルソン 31試合10勝14敗 防御率2.54
2012年 吉見一起 19試合13勝4敗 防御率1.75
2013年 吉見一起  6試合1勝4敗 防御率4.71
2014年 川上憲伸  6試合1勝2敗 防御率4.78
2015年 山井大介 33試合4勝12敗 防御率3.92

2016年 大野雄大 19試合7勝10敗 防御率3.54
2017年 大野雄大 24試合7勝8敗 防御率4.02
2018年 小笠原慎之介 17試合5勝6敗 防御率4.11
2019年 笠原祥太郎  8試合3勝2敗 防御率5.71


●ヤクルト
2005年 石川雅規 26試合10勝8敗 防御率4.87
2006年 石川雅規 29試合10勝10敗 防御率4.53
2007年 石井一久 28試合9勝10敗 防御率4.16
2008年 石川雅規 30試合12勝10敗 防御率2.68【最優秀防御率】
2009年 石川雅規 29試合13勝7敗 防御率3.54

2010年 石川雅規 28試合13勝8敗 防御率3.53
2011年 石川雅規 27試合10勝9敗 防御率2.73
2012年 石川雅規 27試合8勝11敗 防御率3.60
2013年 館山昌平  2試合0勝0敗 防御率3.24
2014年 小川泰弘 17試合9勝6敗 防御率3.66

2015年 小川泰弘 27試合11勝8敗 防御率3.11
2016年 小川泰弘 25試合8勝9敗 防御率4.50
2017年 石川雅規 23試合4勝14敗 防御率5.11
2018年 デビッド・ブキャナン 28試合10勝11敗 防御率4.03
2019年 小川泰弘 26試合5勝12敗 防御率4.57

西武・松坂大輔


●西武
2005年 松坂大輔 28試合14勝13敗 防御率2.30【最多奪三振】
2006年 西口文也 25試合9勝11敗 防御率4.28 
2007年 西口文也 26試合9勝9敗 防御率3.55 
2008年 涌井秀章 25試合10勝11敗 防御率3.90 
2009年 涌井秀章 27試合16勝6敗 防御率2.30【最多勝利、沢村賞】

2010年 涌井秀章 27試合14勝8敗 防御率3.67 
2011年 涌井秀章 26試合9勝12敗 防御率2.93 
2012年 涌井秀章 55試合1勝5敗30セーブ 防御率3.71
2013年 岸孝之  26試合11勝5敗 防御率3.08 
2014年 岸孝之  23試合13勝4敗 防御率2.51【最高勝率】

2015年 牧田和久 34試合9勝11敗 防御率3.66 
2016年 菊池雄星 22試合12勝7敗 防御率2.58 
2017年 菊池雄星 26試合16勝6敗 防御率1.97【最優秀防御率、最多勝利】
2018年 菊池雄星 23試合14勝4敗 防御率3.08 
2019年 多和田真三郎 12試合1勝6敗 防御率5.83 


●ソフトバンク
2005年 和田毅  25試合12勝8敗 防御率3.27 
2006年 斉藤和巳 26試合18勝5敗 防御率1.75【最優秀防御率、最多勝利、最高勝率、最多奪三振、沢村賞】
2007年 斉藤和巳 12試合6勝3敗 防御率2.74 
2008年 杉内俊哉 25試合10勝8敗 防御率2.66【最多奪三振】
2009年 和田毅  15試合4勝5敗 防御率4.06 

2010年 杉内俊哉 27試合16勝7敗 防御率3.55【最高勝率】
2011年 和田毅  26試合16勝5敗 防御率1.51 
2012年 攝津正  27試合17勝5敗 防御率1.91【最多勝利、最高勝率、沢村賞】
2013年 攝津正  25試合15勝8敗 防御率3.05 
2014年 攝津正  22試合10勝8敗 防御率3.90 

2015年 攝津正  20試合10勝7敗 防御率3.22 
2016年 攝津正 7試合2勝2敗 防御率5.59 
2017年 和田毅 8試合4勝0敗 防御率2.49 
2018年 千賀滉大 22試合13勝7敗 防御率3.51 
2019年 千賀滉大 26試合13勝8敗 防御率2.79【最多奪三振】

楽天・岩隈久志


●楽天
2005年 岩隈久志 27試合9勝15敗 防御率4.99 
2006年 一場靖弘 30試合7勝14敗 防御率4.37 
2007年 岩隈久志 16試合5勝5敗 防御率3.40 
2008年 岩隈久志 28試合21勝4敗 防御率1.87【最優秀防御率、最高勝率、沢村賞】
2009年 岩隈久志 24試合13勝6敗 防御率3.25【最多勝利】

2010年 岩隈久志 28試合10勝9敗 防御率2.82 
2011年 岩隈久志 17試合6勝7敗 防御率2.42 
2012年 田中将大 22試合10勝4敗 防御率1.87【最多奪三振】
2013年 則本昂大 27試合15勝8敗 防御率3.34 
2014年 則本昂大 30試合14勝10敗 防御率3.02【最多奪三振】

2015年 則本昂大 28試合10勝11敗 防御率2.91【最多奪三振】
2016年 則本昂大 28試合11勝11敗 防御率2.91【最多奪三振】
2017年 美馬 学 26試合11勝8敗 防御率3.26 
2018年 則本昂大 27試合10勝11敗 防御率3.69【最多奪三振】
2019年 岸孝之  15試合3勝5敗 防御率3.56 

ロッテ・涌井秀章


●ロッテ
2005年 清水直行 23試合10勝11敗 防御率3.83 
2006年 久保康友 23試合7勝13敗 防御率4.55 
2007年 清水直行 25試合6勝10敗 防御率4.78 
2008年 小林宏之 23試合5勝12敗 防御率5.02 
2009年 清水直行 23試合6勝7敗 防御率4.42 

2010年 成瀬善久 28試合13勝11敗 防御率3.31 
2011年 成瀬善久 26試合10勝12敗 防御率3.27 
2012年 成瀬善久 28試合12勝11敗 防御率2.83 
2013年 成瀬善久 14試合6勝4敗 防御率3.00 
2014年 成瀬善久 23試合9勝11敗 防御率4.67 

2015年 涌井秀章 28試合15勝9敗 防御率3.39【最多勝利】
2016年 涌井秀章 26試合10勝7敗 防御率3.01 
2017年 涌井秀章 25試合5勝11敗 防御率3.99 
2018年 涌井秀章 22試合7勝9敗 防御率3.70 
2019年 石川歩  27試合8勝5敗 防御率3.64 

日本ハム・ダルビッシュ有


●日本ハム
2005年 カルロス・ミラバル 3試合0勝3敗 防御率7.71 
2006年 金村曉  23試合9勝6敗 防御率4.48 
2007年 ダルビッシュ有 26試合15勝5敗 防御率1.82【最多奪三振、沢村賞】
2008年 ダルビッシュ有 25試合16勝4敗 防御率1.88 
2009年 ダルビッシュ有 23試合15勝5敗 防御率1.73【最優秀防御率、最高勝率】

2010年 ダルビッシュ有 26試合12勝8敗 防御率1.78【最優秀防御率、最多奪三振】
2011年 ダルビッシュ有 28試合18勝6敗 防御率1.44 
2012年 斎藤佑樹 19試合5勝8敗 防御率3.98 
2013年 武田勝  22試合8勝7敗 防御率3.91 
2014年 吉川光夫 13試合3勝4敗 防御率4.88 

2015年 大谷翔平 22試合15勝5敗 防御率2.24【最優秀防御率、最多勝利、最高勝率】
2016年 大谷翔平 21試合10勝4敗 防御率1.86 
2017年 有原航平 25試合10勝13敗 防御率4.74 
2018年 ブライアン・ロドリゲス 9試合3勝2敗 防御率5.26 
2019年 上沢直之 11試合5勝3敗 防御率3.15 

オリックス・山岡泰輔


●オリックス
2005年 川越英隆 24試合6勝8敗 防御率3.66 
2006年 川越英隆 24試合9勝9敗 防御率3.14 
2007年 川越英隆 24試合4勝7敗 防御率5.22 
2008年 金子千尋 29試合10勝9敗 防御率3.98 
2009年 小松聖  17試合1勝9敗 防御率7.09 

2010年 金子千尋 30試合17勝8敗 防御率3.30【最多勝利】
2011年 木佐貫洋 19試合2勝7敗 防御率4.60 
2012年 アルフレッド・フィガロ 11試合0勝5敗 防御率3.09 
2013年 金子千尋 29試合15勝8敗 防御率2.01【最多奪三振】
2014年 金子千尋 26試合16勝5敗 防御率1.98【最優秀防御率、最多勝利、沢村賞】

2015年 ブランドン・ディクソン 20試合9勝9敗 防御率2.48 
2016年 金子千尋 24試合7勝9敗 防御率3.83 
2017年 金子千尋 27試合12勝8敗 防御率3.47 
2018年 西勇輝  25試合10勝13敗 防御率3.60 
2019年 山岡泰輔 26試合13勝4敗 防御率3.71【最高勝率】

 2005年から2019年までの180例のうち、その年にタイトルを獲得できたのは42例。約23パーセントの割合でタイトル獲得ということになる。開幕投手はエースやエース候補が任されることが多いが、そうした選手でもタイトルを獲得するのは簡単ではないのだ。

 球団別に見てみると、広島と楽天が15例中7例でタイトルを獲得。次いでソフトバンクが15例中5例となっている。一方、DeNA、ヤクルト、中日、ロッテは1例しかない。

 ちなみに、2005年からこれまでに開幕投手を務めた選手は86人。最も起用人数が多いのがDeNAで11人。次は日本ハムで10人となっている。反対に同じ選手が何度も開幕投手を務めているのが阪神、ヤクルト、ソフトバンク。この15年間で5人しか指名されていない。

 2005年以降で日本一6回と圧倒的な強さを誇るソフトバンクは、開幕投手を務めた5人全員がタイトルを獲得している唯一のチームでもある。開幕投手がシーズンを通して活躍することが、チームの力にもなっているのだ。

 先述のようにすでに9チームが開幕投手を発表している。果たして彼らのうち何人が2020年シーズンの投手タイトルを獲得するのだろうか。まずは開幕戦を楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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