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筒香、秋山、山口俊……新戦力で最も活躍するメジャー・リーガーは?

 

レッズ・秋山翔吾


 今季から新たに3人のメジャー・リーガーが誕生する。レイズ・筒香嘉智、レッズ・秋山翔吾、ブルージェイズ・山口俊だ。新戦力として各球団の3選手への期待は大きい。

 パワーヒッターの筒香と日本で安打製造機として活躍した秋山はタイプが異なる。ただ、秋山は先駆者たちの活躍で目指す指針が分かりやすい。同じタイプのイチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)、ヤクルト青木宣親がメジャーで結果を残してきた。リードオフマンとして最も重視されるのは出塁率だ。秋山は2015年にNPB歴代最多の216安打をマーク。17年には首位打者を獲得するなど打撃技術は日本球界屈指だ。甘い球はスタンドに放り込むパンチ力もある。初対戦の投手が多いだけに試行錯誤することが多いかもしれないが、打率3割は実現可能な数字だろう。

レイズ・筒香嘉智


 一方、メジャーでどのようなスタイルで成功するのか想像しにくいのが筒香だ。侍ジャパンで四番を務めるなどホームランアーティストとして活躍していたが、日本球界からメジャーに挑戦した長距離砲は少ない。尊敬している松井秀喜氏(ヤンキースでGM特別アドバイザー)はメジャーに挑戦した数少ないスラッガーで、巨人時代の02年に50本塁打を放つなど3度の本塁打王を獲得したが、メジャーでプレーした10年間では04年の31本塁打が自己最多だった。

 ただ、筒香は松井氏と打撃スタイルがまったく重なるわけではない。松井氏はセンターから右翼への引っ張った本塁打が多かったが、筒香はメジャーのオープン戦で左腕から左中間に実戦初アーチを放ったように逆方向にも本塁打を打てる。また、メジャーは昨年レギュラーシーズンで史上最多の6776本塁打が飛び出すなど、松井氏の現役時代より「ボールが飛んで本塁打が出やすい」と言われている。メジャーでも長距離砲として生きるか、松井氏のように「勝負強い中距離打者」にモデルチェンジするか。筒香の挑戦が注目される。

ブルージェイズ・山口俊


 日本人野手はメジャーで成功の例が少ないのに対して、投手はヤンキース・田中将大、カブス・ダルビッシュ有を筆頭に抜群の制球力と縦の変化を武器に活躍しているケースが多い。ブルージェイズ・山口は何種類の変化球を操り、直球と同じ振りで鋭く落ちるフォークが大きな武器だ。ただ、「直球がもう少し速くないと厳しい」という指摘も。日本は先発、救援で実績があるが、メジャーではどのポジションで最も輝けるか。

写真=Getty Images
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