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セ・リーグ6球団、2020シーズン四番打者候補は?

 

読売ジャイアンツ



 入団6年目、24歳のシーズンを迎える岡本和真の一択だ。高橋由伸監督最終年の2018年の交流戦期間中に初めて四番に座り(読売巨人軍第89代四番打者)、史上最年少で3割、30本塁打、100打点(打率.309、33本塁打、100打点)を記録。原辰徳監督が復帰した昨季は不振で打順を下げられるときもあったが、134試合で四番を任された。結果的に2年連続で30本塁打以上(昨季は31本)をマークし、94打点とリーグV奪回に貢献。このオフは体を絞り、打撃をさらに磨き上げたことで原監督の信頼は確かなものとなり、指揮官の代名詞でもある「若大将」を授けられた。ポジションも三塁がメーンとなり、坂本勇人菅野智之と並ぶ巨人の顔となる日も近い。

横浜DeNAベイスターズ



 ラミレス監督がメジャー移籍の筒香嘉智の後継者として、主将&四番に指名したのが4年目の佐野恵太だ。まだレギュラーを確保していないにもかかわらず、異例の抜擢とも言えるが、周囲の不安をよそにここまでは期待に応えている。オープン戦は序盤に苦しんだ時期もあったが、打率.267、3本塁打、11打点と上々の成績。打点は12球団トップで勝負強さを発揮した。すでに指揮官は開幕の「四番」を明言しているが、シーズンを通してこの位置を守っていけるか。当然、本人もそこを最大のターゲットとしている。

阪神タイガース



 メジャー通算92本塁打の実績を持つ新外国人のボーアが開幕四番を務める可能性が高い。フリー打撃などでは圧倒的なパワーを見せつける一方、やわらかいバットコントロールも魅力で打点も期待できる。しかし、オープン戦、練習試合では3月21日までの13試合に出場で34打席の本塁打なしと苦しい状況が続いている。「(本塁打を)欲しがれば欲しがるほど苦しむことだと分かっている。微調整はしていきますけど、いつか必ず出ると思って、焦らずにやっていきたい」と開幕に向けて調整を続けていく。

広島東洋カープ



 広島では、「ニッポンの四番」鈴木誠也が、チームでも四番の重責を担う。昨年は、終盤戦にチームの打線の構成の都合上、三番に回ったりもしたが、佐々岡真司新監督は、やはり鈴木誠にはどっしりと四番に座ってもらう、という腹づもりだ。オープン戦では、打率は.207と上がらなかったが、3本塁打を放っており、甘い球を逃さない集中力はさすが。3月20日以降の練習試合でも、代打で出場した3月22日の中日戦(マツダ広島)で、甘いボールを一振りで豪快にレフトポール際へファウルにしてしまうことなく放り込んでおり、スゴみは増すばかりだ。1年間、いいコンディションを保つことができれば、三冠王も夢ではないところに来ているかもしれない。

中日ドラゴンズ


中日・ビシエド


 今季も竜の四番に座るのはビシエドだ。来日5年目を迎え、日本野球を熟知している。昨季の打率.315はリーグ2位、168安打は3位、そして二塁打43本は堂々トップの数字。18本塁打という数字が示すとおり、一発長打よりも確実性を求めるタイプだ。課題となる得点力アップは、クリーンアップを形成する福田永将阿部寿樹平田良介高橋周平など日本人打者の出来にかかっている。ドラゴンズを愛する助っ人が中心となり、打線の力で上位進出を目指す。

東京ヤクルトスワローズ



 バレンティンソフトバンクに移籍した今季は、昨季新人王に輝いた村上宗隆が座るだろう。春季キャンプは下半身のコンディション不良で離脱を余儀なくされたが、現在は一軍復帰。新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れたことも、村上にとってはプラスに働いた。万全の状態で開幕を迎えることができる。昨季は打率.231、36本塁打、96打点で、今季は3割、30本塁打、100打点が期待される。これは巨人・岡本和真が22歳3ケ月で達成したのが最年少記録だが、村上は今年2月に20歳になったばかり。最年少記録更新なるか、注目だ。

写真=BBM
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