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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

プロ野球がコロナウイルスに立ち向かうために必要なこと──

 

写真は札幌ドームでの無観客試合。スタンドが多くの野球ファンで埋まる日はいつ訪れるのか……



 4月に入っても新型コロナウイルスの感染拡大は終息する気配はなく、むしろここから先がオーバーシュート(爆発的患者急増)を防げるか否かの本当の勝負になる。プロ野球は現時点では「4.24」の開幕を目指しているが、2日後に行われる12球団代表者会議で再延期になるのはほぼ確実の情勢と言っていいだろう。

 球界からも感染者が出てしまったことによって、一気に現場の緊張感もさらに1段階、2段階上がった。日本ハムは報道陣に対して3月31日から一軍、二軍ともに選手との接触だけでなく、球団の施設内への立ち入りの自粛を要請。他球団も全体練習から自主練習への切り替え、一部取材規制、自宅待機、活動休止などの動きが活発化してきた。

 プロ野球の歴史においても誰も想像しなかった異例の事態であり、混乱するのは致し方ないことだと思う。だからこそ12球団の代表者会議の中では日程だけでなく、現在は球団によって完全にバラバラになってしまっている対応も統一のガイドラインを作り、活動休止をするなら12球団一緒にするべきではないか。練習を続けている球団もあれば、一方で活動を休止している球団がある状況は「公平性」という面ですでに歪な状況であることは、誰が見ても明白だろう。

 各球団もいつから練習を始めていいのか、いつまで休止にすればいいのかなどを探り探りの中でやるのではなく、活動休止や練習の再開時期なども含め、12球団が綿密な連携のもとで足並みをそろえることが必要なことだと思う。

 いまこそプロ野球も12球団どうこうではなく、心を一つにしたONE TEAMにならないといけない。

写真=BBM
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