週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

『サウスポー』『スピードスター』……もう一度復活してほしい応援歌は?

 

 プロ野球観戦の際に、球場で流れる応援歌を楽しみにしている人も多いだろう。応援団がトランペットで奏でる音楽に合わせてファンが歌う光景に、感動する外国人選手も多い。プロ野球ファンの間で語り継がれている「伝説の応援歌」もあり、高校野球では現在も歌われているケースが。「もう一度復活してほしい」と評価が高い応援歌を取り上げてみた。


・西岡剛(元ロッテ)
 ロッテの切り込み隊長として、茶髪をなびかせてグラウンドを駆け回った西岡は応援歌もカッコ良かった。最初の応援歌はロシア民謡『カチューシャ』が原曲。民謡を応援歌に使用するという当時は斬新なアイデアで人気を呼んだ。実は松本尚樹(ロッテ球団本部長)の応援歌で流用だったが、すっかり「西岡の応援歌」として定着した。2曲目は応援団が刷新され、Oi-SKALL MATESの「Bring on Nutty Stomper Fun」を原曲に新たに作られた。西岡は翌年にメジャー・リーグに挑戦したため、2010年の1年限りしか使われなかったが、同年に首位打者を獲得してチームもシーズン3位からCS、日本シリーズを勝ち抜く下克上を達成したため応援歌の知名度も高まった。

中日チャンステーマ「サウスポー」
 ピンク・レディーのヒット曲『サウスポー』。広い世代で語り継がれる名曲に、「みなぎる闘志を奮い立て おまえが打たなきゃ誰が打つ 今勝利を掴め」と力強い歌詞が好評だった。しかし、球団側から「好ましくない表現がある」と歌詞の変更を要請され、7月に応援団が使用自粛を決断した。「お前」という表現が問題視されるとみられたことに、他球団のファンからも反発の声が。「もう一度復活してほしい」という声は多い。

コーディ・ランサム(元西武
 アメリカの3Aで5度の20本塁打を放ち、内外野を守れるという触れ込みから前評判は高かったが、38試合出場で打率.212、2本塁打、12打点と期待外れの成績に終わり、2014年の1年限りで退団したランサム。いわゆる「ハズレ外国人」だったが、黒人霊歌『ジェリコの戦い』を原曲とした応援歌は不思議な中毒性があり大人気に。プロ野球ファンが選ぶ応援歌ランキングでも1位に選ばれることが多く、「ランサム最大の功績は応援歌」と指摘する声も。


・矢野謙次(元巨人)
「矢野謙次、気合の戦士」で始まる前奏で、「その心に火をつけて 熱く熱く体を燃やせ 正義の為に愛の為に 命を懸けて戦え」と熱い歌詞とともに高揚感のあるメロディーで「巨人史上最もかっこいい応援歌」と評されていた。アンチ巨人の間でも「矢野の応援歌はかっこいいからスタンドで歌いたい」と球宴出場を望む声が上がるほどだった。

神戸拓光(元ロッテ)
ロッテは西岡、福浦和也サブロー今江敏晃と人気の応援歌が多かったが、異彩を放っていたのが神戸だ。『U.N.オーエンは彼女なのか?』が原曲で、曲中の歌詞はなく「神戸! 神戸! 神戸! 神戸! 神戸! 神戸! 神戸! 神戸!」とひたすら名前を叫ぶという、いまだかつて聞いたことがない応援歌だった。ロッテのファンがスタンドを3つに区切って、「神戸! 神戸!」とそれぞれの集団が応援して最後に全員が声を合わせて大合唱になる応援スタイルで大盛り上がり。他球団のファンの視線は打席の神戸より、スタンドにくぎ付けだった。


・筒香嘉智(元DeNA)
今季からメジャー・リーグのレイズに移籍した筒香だが、DeNA在籍時の応援歌は人気だった。前奏の「横浜の空高くホームランかっ飛ばせ筒香」という掛け声とともに、ファンは声を張り上げる。「GO! GO! 筒香」の際は「5、5、225」と指で示すスタイルが定着した。ほかの選手に応援歌の継承を求める声が上がるが、「筒香がDeNAに戻ってきた時に応援歌も復活してほしい」という意見も。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング