栗山は40分間、打撃マシンと向き合う
4月6日、自主練習のためにライオンズトレーニングセンター(室内練習場)に朝早くから姿を現したのは栗山巧。「今は今でできる範囲のことを精いっぱいやっていきたい」と自ら打撃マシンにボールをセッティングし、約40分の間黙々とバットを振り続けた。感覚を確かめるように、横に設置されたモニターで自身の動画を確認しながらダウンスイング中心に汗を流した。
生きた球を打つ機会もなかなかなく、できる練習も限られており、「調子もなにもないですよ」と笑う一方で、「このように今は練習できる環境にいることができるので、この期間で少しでもうまくなれれば」と前を向いた。この日は、通常練習よりも早く切り上げたが、「先のことは(開幕の)見通しが立ってからですね。午後は外出をしないように。体調管理に気を付けていきますよ!」と笑顔で球場を後にした。
中村も登板。木村、森越、源田らと合同フリー打撃
打撃投手を務める中村
今日からの自主練習では打撃投手、ブルペン捕手らチームスタッフが自宅待機となっているため練習はすべて選手で完結しなくてはならない。9時30分過ぎにライオンズトレーニングセンターに訪れた、
中村剛也、
木村文紀、
森越祐人、
源田壮亮の4選手は軽くランニングなどをした後に、持ち回りで打撃投手を務めながらバッティングの感覚を確かめた。
中でも目を引いたのが中村の打撃投手。普段は「まずやらない」という役回りもストライクゾーンに緩急をつけて投げ込み、源田も「球がきれい。バッティングピッチャーでいけます!」と称賛した。森越に対しては、低めに決まるスローボールを多投して、「しっかりヒザを使って(打って)」とアドバイス? も交えながら和気あいあいと時間が過ぎていった。安定してストライクゾーンに投げ込んでくる中村に森越は「コントロールがいい」と脱帽だった。
中村自身も源田“投手”から快打を連発。4人は約1時間、みっちりと汗を流した。中村は、持ち回りの打撃投手について「ゲン(源田)が投げたいって言ったから」と冗談ぽく笑ったが、「肩もできるし良かったと思う」と振り返った。練習時間も限られ、難しい調整を余儀なくされるが、自主練習の期間中は特にテーマを設けていない。「今はしっかり工夫をして、今やれることをやっていこうと思います」と抱負を話した。
西武ライオンズ